■CGSホールディングス<6633>の業績動向
1. 2025年12月期の業績概要
2025年12月期の連結業績は、売上高が4,982百万円(前期比26.9%増)、営業利益が342百万円(同116.3%増)、経常利益が388百万円(同75.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が263百万円(同116.6%増)と、ほぼ計画どおりの結果となった。前期比で大幅な回復だが、主に前期不振だった金型製造事業の回復に加えて第4四半期からNDESが連結子会社になったことによる。
セグメント別では、CAD/CAMシステム等事業の売上高が4,132百万円(前期比18.8%増)、営業利益が244百万円(同50.5%増)、営業利益率が5.9%(同1.2ポイント上昇)となった。設備投資意欲の回復を背景に金型・部品製造の品質向上、省力化ニーズに対してグループ主力製品の活用を積極的に提案し、製品販売が堅調に推移した。また部品加工市場向けCAD/CAMシステム及び金型・部品製造業向け生産管理システムや一部大手ユーザ向けの売上等も増収に寄与した。また2025年10月に子会社化したNDESの3ヶ月分の売上高が加算されているが、利益への寄与は微小に止まっている。この結果、国内CAD/CAMの売上高は3,524百万円(同19.2%増)となった。海外も同様の傾向で海外CAD/CAMの売上高は608百万円(同16.8%増)となった。
金型製造事業の売上高は849百万円(同89.2%増)、営業利益98百万円(前期は3百万円の損失)となった。2024年12月期下期から2025年12月期上期にかけて受注動向が良好であったことに加え、顧客都合によって納品が延期されていた案件が2025年12月期に入ってから納品されたことで大幅増収となり、収益性も大きく改善した。
財務内容は安定、手元の現金及び預金は2,780百万円と潤沢
2. 財務状況
2025年12月期末の財務状況は、資産合計が前期末比1,067百万円増加して7,115百万円となったが、主な要因は現金及び預金の減少85百万円、受取手形、売掛金及び契約資産(電子記録債権を含む)の増加47百万円、主にのれんの増加による無形固定資産の増加303百万円、投資有価証券の増加による投資その他の資産の増加386百万円であった。
負債合計は前期末比788百万円増加して3,604百万円となったが、主に買掛金の増加34百万円、契約負債の増加151百万円、退職給付に係る負債の増加257百万円による。
純資産合計は前期末比279百万円増の3,510百万円となった。主な増減要因は、親会社株主に帰属する当期純利益263百万円、非支配株主持分107百万円であった。この結果、期末の自己資本比率は47.2%(前期末52.8%)となった。また手元の現金及び預金は2,780百万円となっており、売上高に対しては潤沢であると言える。
3. キャッシュ・フローの状況
2025年12月期の営業活動によるキャッシュ・フローは253百万円の収入であったが、主な収入は税金等調整前当期純利益388百万円、減価償却費77百万円、棚卸資産の減少22百万円、仕入債務の増加34百万円で、主な支出は、退職給付に係る負債の減少55百万円、売上債権及び契約資産の増加46百万円、契約負債の減少195百万円であった。
投資活動によるキャッシュ・フローは165百万円の支出であったが、主な収入は定期預金の払戻(ネット)67百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による収入37百万円で、主な支出は有形固定資産の取得による支出77百万円、投資有価証券の取得99百万円、保険積立金の積立による支出61百万円であった。財務活動によるキャッシュ・フローは114百万円の支出であったが、主な支出は配当金の支払額95百万円、非支配株主への配当金の支払額15百万円であった。
この結果、期中の現金及び現金同等物は18百万円減少し、期末残高は2,770百万円となった。売上高の規模に比べて比較的潤沢な現金及び預金を保有していると言える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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