■事業概要
コレックホールディングス<6578>は、太陽光パネルや蓄電池など太陽光関連商材の販売から施工までを行う「エネルギー事業」、フィールドセールスやテレマーケティングのBPO※、営業コンサルティング、自社ストック型商材の開発・販売などを行う「アウトソーシング事業」、さらに「イエプラ」や「アルテマ」などオウンドメディアを運営する「メディアプラットフォーム事業」の3領域を展開している。
※ Business Process Outsourcingの略。企業が自社の業務プロセスの一部を外部の専門業者に委託することにより、業務の効率化やコスト削減などを図る手法。
なお、同社は連結子会社6社により構成されており、C-clamp及びAoieがエネルギー事業を、(株)あんしんサポート及び(株)ノイアットがアウトソーシング事業を、(株)サンジュウナナド及び(株)メルセンヌがメディアプラットフォーム事業をそれぞれ担っている。
1. エネルギー事業
エネルギー事業では、個人向けに太陽光パネルや蓄電池などの太陽光関連商材の販売から施工までを一貫して手掛けている。同事業は、フィールドセールス及びテレマーケティングに強みを持つC-clampと、販売から施工まで一気通貫対応が可能なAoieで運営しており、両社の特性を生かした効率的な顧客獲得体制を構築している。取り扱う製品は、国内外の複数メーカーの太陽光パネルを幅広く揃え、顧客の多様なニーズや住宅条件に応じた最適な提案を可能にしている。
近年では、電力料金の上昇や各地方自治体による太陽光設備設置への補助金制度といった外部環境の追い風もあり、太陽光発電に対する需要が高まっている。
2. アウトソーシング事業
アウトソーシング事業では、法人顧客と個人顧客それぞれのニーズに応じたサービスを展開している。
法人向けには、主に2つのサービスを提供している。第1に、顧客企業からの委託を受け、新電力・都市ガス、ウォーターサーバー、通信回線などのライフライン関連商材を個人向けに販売する受託型サービスの提供である。同サービスは、訪問販売・電話営業・Webマーケティングなど多様なチャネルを通じた提案型営業を実施している。顧客は自社の固定費を抑制しつつ、販売チャネルの拡充や営業効率の向上を図ることが可能となる。なお、同社は販売実績に応じた成果報酬型の従量課金方式を採用しており、効率的な収益モデルを構築している。
第2に、顧客企業の営業活動を支援する伴走型の営業コンサルティングサービスの提供である。営業リソースの不足、営業手法の未確立、あるいはテストセールスの実施といった高度な顧客ニーズに対応し、顧客の営業組織の生産性向上及び成果創出に寄与している。同サービスは準委任契約に基づくストック型の課金モデルであり、安定的な収益基盤となっている。国内のBPO市場は、労働力不足やDX推進などの構造的要因により拡大基調にあり、営業効率化を目的とした同社サービスの需要は今後さらに高まることが見込まれる。
個人向けには、自社で企画・開発したストック型商材を展開しており、リカーリング型のビジネスモデルによって安定した収益基盤の構築を進めている。現在、主力となっている商材は「コレクトエナジー」及び「福利セレクト」である。「コレクトエナジー」は、子会社ノイアットが運営する月額課金型の新電力サービスである。電気やガスなどの生活インフラの料金を見直すことにより、個人の光熱費削減を支援している。「福利セレクト」は、個人を対象に福利厚生サービスを提供するサブスクリプション型プラットフォームである。グルメや家電、住宅設備の修理手配、レジャーなど多岐にわたる優待サービスを取り揃えている。これらのサービスは、コストパフォーマンスと実用性のバランスに優れており、高い継続率を維持している。
3. メディアプラットフォーム事業
メディアプラットフォーム事業では、複数のオウンドメディアを通じて、特定の分野に関心を持つユーザーに対し高付加価値な情報を発信するメディアプラットフォームを運営している。SEO(検索エンジン最適化)やコンテンツマーケティングを活用し、集客から収益化までを一貫して行っている。主な収入源は広告収益及びマッチングフィーである。
主な運営メディアには、ゲームアプリ攻略サイト「アルテマ」をはじめ、不動産及び地域情報サイト「イエプラコラム」、転職者向け情報サイト「キャリハイ転職」、マッチングアプリ情報サイト「マッチライフ」などがある。2026年4月14日時点で10ジャンル・45メディアを展開しており、幅広い領域へ進出している。なかでもゲーム・エンタメ領域やインフラ領域のメディアを複数展開しており、そのほかのメディアについては各業界の市場環境及び競合環境の変化を考慮してリスク分散しているのが特徴である。既存メディアの成長と新規メディアの立ち上げを両輪とし、メディアポートフォリオの最適化と収益最大化を推進している。
主要メディアである「アルテマ」は、スマートフォンゲーム及びコンシューマーゲームの国内最大級をうたう攻略サイトである。メディアとしての価値を向上するため、最新ゲームを紹介するなどコンテンツの充実を図っている。収益モデルは、アドネットワーク等を利用した「ネットワーク広告」と、特定の広告枠を販売する「タイアップ広告」の2軸で構成される。従来はネットワーク広告が成長をけん引しており、月間平均PV数(ページビュー数)がKPIとなっていた。しかし、モバイルゲーム市場の成熟に伴いネットワーク広告の単価が変動するなか、同社は収益の安定化と拡大を目指し、タイアップ広告の強化にも注力している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林 拓馬)
いま読まれてます
記事提供: 
元記事を読む