■業績動向
3. 財務状況と経営指標
キャリアリンク<6070>の2026年3月期末の財務状況は、資産合計が前期末比2,623百万円増加の22,501百万円となった。主な変動要因は、流動資産では現金及び預金が592百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が2,026百万円それぞれ増加し、固定資産では有形固定資産が27百万円、投資その他の資産が198百万円それぞれ増加し、無形固定資産が166百万円減少した。
負債合計は前期末比1,522百万円増加の6,488百万円となった。有利子負債が158百万円減少した一方で、未払金が282百万円、未払法人税等が482百万円、未払消費税等が576百万円それぞれ増加し、受注損失引当金を113百万円計上した。また、純資産合計は同1,100百万円増加の16,013百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益2,588百万円の計上と、配当金支出1,424百万円により利益剰余金が1,164百万円増加した。
経営指標を見ると、自己資本比率が前期末の74.2%から70.9%に低下したものの高水準を維持しており、有利子負債比率は同4.6%から3.3%と着実に低下していること、ネットキャッシュ(現金及び預金-有利子負債)も前期末比750百万円増加の10,785百万円と過去最高水準に積み上がっていることから、財務の健全性は高いと判断される。収益性についてはROAで18.5%、ROEで16.9%、営業利益率で8.7%といずれも収益の回復とともに向上している。同社は今後も資本効率を意識した経営に取り組み、潤沢にある手元キャッシュについてはM&Aを含む成長投資や株主還元に充当する方針だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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