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藤商事 Research Memo(4):パチンコ遊技機「e女神のカフェテラス」は長期稼働継続中

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■藤商事<6257>の業績動向

2. パチンコ・パチスロ遊技機の販売状況
パチンコ遊技機は、前期末に発売し4月より本格導入を開始した「P 痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」のほか、「e一方通行 とある魔術の禁書目録」(2025年6月発売)、「e女神のカフェテラス」(同年7月発売)、「e地獄少女7500Ver.」(同年11月発売)、「e異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する〜レベルアップは人生を変えた〜(以下、いせれべ)」(2026年1月発売)の4機種を販売し、その他シリーズ機種も含めて販売台数は前期比43.7%減の42千台、売上高で同34.3%減の17,760百万円となった。

「e一方通行 とある魔術の禁書目録」以降の4機種はいずれもスマート遊技機で「BIGスタート※1」を搭載し、2025年7月より解禁された「LT3.0プラス(ラッキートリガー3.0プラス)※2」適応機種となっている。会社計画では58千台の販売を計画していたが、厳しい市場環境が続くなかで販売も苦戦を強いられ、会社計画を2割強下回った。販売が総じて苦戦するなか、「e女神のカフェテラス」については初コンテンツということもあり、初期導入台数こそ控えめだったものの、導入後の稼働が想定以上に高く、発売後10ヶ月経過してもなお稼働を継続し、増産も合計4回実施するなど人気機種となった。同タイトルはラブコメディ漫画として人気となりアニメ化されたコンテンツで、業界最高峰の出玉性能やゲーム性の高さに加えて、最新鋭の半導体チップを搭載することによって実現した超美麗映像でのキャラクター演出などが高稼働につながったようだ。

※1 「BIGスタート」とは、従来機種よりもヘソサイズを広げ、効率的かつノンストレスで遊技ができる機能。
※2 「LT3.0プラス(ラッキートリガー3.0プラス)」では、当たり方のバリエーションを広げることが可能となったほか、大当たり後のゲーム内容についても規制が緩和され、ゲーム性を高めた様々なタイプの機種を開発できるようになった。

一方、パチスロ遊技機では新規タイトルとして「スマスロ とある科学の超電磁砲2」(2025年10月発売)、「スマスロ ゴブリンスレイヤーII」(2026年1月発売)の2機種を発売し、販売台数は前期比26.7%減の13千台、売上高で同23.7%減の5,782百万円となった。会社計画では3機種を投入する予定だったが、1機種は性能面で確実な仕上げを優先すべきと判断し、翌期以降に販売を延期した。この結果、販売台数は会社計画の28千台に対して5割弱の水準にとどまった。

無借金経営で手元資金は潤沢、財務の健全性は高い

3. 財務状況と経営指標
2026年3月期末の資産合計は前期末比5,478百万円減少の47,692百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産は受取手形、売掛金、契約資産及び電子記録債権が537百万円、棚卸資産が868百万円それぞれ増加した一方で、収益悪化に伴い現金及び預金・有価証券が5,435百万円減少した。固定資産は有形固定資産が118百万円増加した一方で、投資有価証券が保有株式の一部売却により909百万円減少した。

負債合計は前期末比1,635百万円減少の4,756百万円となった。買掛金が1,054百万円、未払法人税等が598百万円それぞれ減少したことによる。純資産合計は同3,843百万円減少の42,935百万円となった。親会社株主に帰属する当期純損失2,083百万円の計上や配当金1,150百万円の支出に加えて、その他の包括利益累計額が同627百万円減少した。

財務指標を見ると、自己資本比率は前期末の88.0%から90.0%に上昇し、引き続き高水準を維持している。また、無借金経営で手元キャッシュも162億円超と潤沢なことから、財務の健全性は高いと判断できる。売上規模に対して手元キャッシュが高水準となっているが、ビジネスモデルが開発先行型であり、継続した機種開発を行うためには手厚い内部留保とキャッシュが必要なためだ。実際、2026年3月期は損失を計上しており、一定のキャッシュを保有しておくことは、安定的な経営のために必要と思われる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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