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昭栄薬品 Research Memo(1):2026年3月期は、販管費の増加により前期比9.8%の営業減益

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■要約

昭栄薬品<3537>は、オレオケミカル(植物由来の天然油脂を原料とする化学製品)を主力とする化学品商社で、オレオケミカルとそれを原料とする中間製品の界面活性剤が主力商品である。化学品事業のほかに日用品事業と土木建設資材事業を展開し、海外は子会社と連携し、事業拡大を図っている。

1. 2026年3月期の業績概要
2026年3月期は、売上高26,921百万円(前期比7.6%増)、営業利益504百万円(同9.8%減)、経常利益725百万円(同4.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益557百万円(同5.6%増)となった。売上高・売上総利益は過去最高を更新したものの、販管費の増加が利益を圧迫し、営業減益となった。主力の化学品事業において、主原料である天然油脂価格が堅調な動きとなり、販売価格は比較的高値で推移した。数量ベースでも自動車関連を中心に需要は底堅く推移し、全体の増収に寄与した。利益面では、仕入価格上昇に伴う売上総利益率の低下に加え、人件費の増加やシステム開発に伴う支払手数料の増加などにより、販管費が同7.8%増となった。この結果、営業利益は同9.8%減となった。

2. 2027年3月期の業績見通し
2027年3月期の業績は、売上高27,267百万円(前期比1.3%増)、営業利益441百万円(同12.6%減)、経常利益629百万円(同13.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益437百万円(同21.4%減)を見込んでいる。損益面では、売上総利益率は横ばいを見込んでいる。その一方で、引き続き販管費が増加することから、営業利益は2ケタ減益を予想している。現時点では天然油脂価格相場が比較的高い水準にあることから、予想は控え目であり、上振れて着地する可能性は高いと弊社では見ている。なお同社の主要事業は天然油脂関連であることから、現在までのところ中東情勢の影響はない。

3. 中長期の成長戦略
同社では具体的な達成時期は示していないものの、「中長期目標」として連結売上高300億円以上、海外売上高比率10%以上を掲げている。また、「SDGsへの取り組み」「サステナブルな取り組み」「スタートアップ企業とのコラボレーション」など経営基盤の強化と事業領域の拡大に向けた諸策を推進する計画である。株主還元にも積極的な姿勢を示している。2025年5月に配当政策を変更し、普通配当については、今後累進配当を実施する方針とした。その結果、2026年3月期は記念配当(5.0円)を含めての年間46.0円(配当性向28.2%)に増配し、2027年3月期は普通配当41.0円(同32.1%)を予定している。さらに「株主優待制度」も実施しており、株主は3月末には現金配当を、9月末には株主優待を受けられる。

■Key Points
・2026年3月期は売上高・売上総利益が過去最高
・2027年3月期は増収ながら販管費増や油脂相場を慎重に見て減益を予想
・中長期目標として連結売上高300億円以上、海外売上高比率10%以上を掲げる

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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