ヘッドウォータース<4011>
今期は5月からの連結加算となっておりますが、通期ベースの規模で試算いたしますと、すでに売上高100億円超、利益としても10億円近くを確保できる水準へ達しております。来期以降も双方の事業成長に伴い売上および利益ともに順調な拡大を見込んでおり、再来年の成長ペースも含めて考慮いたしますと、2年間で累計25億円の利益という目標は十分に達成可能な範囲内であると捉えております。市場環境による変動要因は考慮する必要がございますが、来年・再来年の業績実績をもって最短での昇格チャレンジを果たしてまいる所存です。
また、昇格に向けたテクニカルな施策といたしまして、会計基準の選定やIFRS(国際財務報告基準)の導入検討なども並行して進めております。東証の方針や利益構造の最適化を見極めながら、戦略的に準備を整えてまいります。
さらに、機関投資家層の拡大という観点におきまして、先日香港およびシンガポールにてIR活動を実施し、海外投資家との直接対話を重ねてまいりました。現在、米中市場に代わるポートフォリオの投資先として日本市場への注目度は高まっております。足元では金融や商社といったバリュー株へ資金が流れる傾向が見られますが、事業内容や成長領域に関しましては当社のようなAI・データ基盤分野に強い関心が寄せられております。米国市場におけるパランティアのような事例を引き合いに出しながら当社の事業モデルや収益構造をご説明したところ、非常に深いご理解と高い評価をいただくことができました。
現状の時価総額や事業規模では、海外大手のポートフォリオへ直ちに組み込まれるには至りませんが、売上と利益を着実に伸ばしプライム市場へ昇格することで、評価のステージを一段引き上げ、より高い時価総額の形成が可能になると確信しております。来年・再来年の数値をしっかりと作り上げ、最短距離でプライム市場昇格を目指して邁進してまいります。
質問
AI駆動開発が急速に進展していますが、御社の採用方針や求める人材に変化はありますでしょうか。また、今後特に強化していきたい職種やスキル領域があれば教えてください。
■ヘッドウォータース 篠田様
ありがとうございます。当社の事業モデルといたしましては、現場密着型のFDE、基盤となるプラットフォーム開発、自律型AIエージェントの開発やその運用支援に至るまでを1社で一貫して提供しております。そのため、それぞれの機能や専門領域に適した多様な人材が必要であるという点に変わりはありません。
しかし、AIという変化の激しい先端領域で成果を上げ続けるために最も重要視しているのは、社員個々の「好奇心」と「組織的な助け合いのカルチャー」です。世界初や業界初の最新テクノロジーを社会に実装しようとする過程においては、スムーズに成果が出ない困難な局面が必ず発生いたします。そうした際に、壁にぶつかっている仲間を全社で支援する体制や姿勢がなければ、最新技術の実用化や社会実装を完遂することは不可能です。
自らの成功だけでなく仲間の挑戦や成果を讃え合い、他者が生み出したノウハウや技術資産を全社で共有して活用していく文化が極めて重要となります。足の引っ張り合いや孤立が生じるようなチームでは、先端AI分野での勝ち残りは望めません。未知の技術や新しいプロダクトが登場した際に、それを楽しみながら積極的に試行・活用し、課題が生じた際には仲間のもとへ一目散に駆けつけて助け合う姿勢が求められます。
専門的な職種や技術領域の幅は多岐にわたりますが、当社はこうした価値観やマインドセットを共有できる人材を厳選して獲得し、一致団結して市場に立ち向かえる強力な組織・チームを構築してまいります。
質問
生成AI市場への参入企業が増える中、御社が考える競合他社との最大の差別化要因、あるいは最も強みとしているポイントについて教えてください。
■ヘッドウォータース 篠田様
ありがとうございます。当社における最大の差別化要因は、市場において極めて独自の「空白地帯」にポジショニングできている点にございます。
当社は10年にわたり高度なAI技術と豊富な導入実績を蓄積してきた一方で、大規模なエンタープライズ企業に対して確実なデリバリーを行える高度な組織体制を兼ね備えております。高度なAI技術力と大企業向けのデリバリー体制を双方高いレベルで保持している企業は、現在の国内市場において他に見当たりません。
仮に他社がこのポジションを追いかけようとする場合、大手コンサルティングファームや大手SIerが膨大なリソースを投じてAIの実装力を劇的に高めて降りてくるか、あるいはAI領域のベンチャー企業が千人規模の組織へと急成長してデリバリー体制を構築するかの二択となりますが、いずれも容易ではございません。
当社の強みの本質は、先ほどもお話しいたしました独自の企業カルチャーと、先行者利得に由来する圧倒的なスピード感にあります。単なる研究機関やアカデミックな組織にとどまらず、PC上のシミュレーションだけで終わらせることなく、現場でお客様が抱える課題や痛みに直接寄り添いながら最先端技術を泥臭く実装・定着させられる点が当社の真骨頂です。このようなスタンスとカルチャーを維持しながら、最新技術の実装実績を積み重ねている企業は他に存在しないと自負しております。
また、当社は10年前の創業初期からAI事業を推進しておりますが、テクノロジーの進化に合わせて自らのビジネスモデルを柔軟かつ果敢に変革し続けてまいりました。次々と登場する最新技術をいち早く自社の武器として吸収し、事業体そのものを進化させられる適応力こそが、他社の追随を許さない最大の強みであると考えております。
質問
BBDイニシアティブとのPMIは現時点でどこまで進んでいますか。事業面、人材配置、バックオフィス統合について、順調な部分と課題が残っている部分を教えてください。
株式会社ヘッドウォータース:2026年12月期第2四半期決算説明会文字起こし(11)に続く
いま読まれてます
記事提供: 
元記事を読む