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ベイシス Research Memo(6):2027年6月期は増収増益見込み、新中期経営計画の下で積極投資(2)

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■今後の見通し

2. 新中期経営計画(1/3)
ベイシス<4068>は2026年8月、2035年ビジョン「規模じゃない、価値で勝つ。2035年、業界を代表する企業へ」に基づき、新たな中期経営計画として「中期経営計画2030」を発表した。対象期間を2027年6月期から2030年6月期までの4年間とし、BPaaSとこれまで培ってきた4つの競争資産「現場実行力資産」「全国パートナー網資産」「顧客接点・案件実績資産」「現場データ資産」を核に、「インフラテックプラットフォーム」の構築・拡張を進め、持続的な企業価値の向上を目指す。経営目標として、オーガニックな成長により2030年6月期の売上高14,461百万円、営業利益1,248百万円、調整後EBITDA1,348百万円を掲げた。調整後EBITDAについては、M&Aによる事業成長及びグループシナジー等を見込み、2030年6月期に15億円以上を目指す。

(1)中期経営計画2026の振り返り
前中期経営計画で掲げた2026年6月期の数値目標である売上高9,612百万円、EBITDA753百万円、EBITDAマージン(売上高に占めるEBITDAの割合)7.84%に対する達成率は、順に87.7%、39.0%、44.5%といずれも未達となった。計画策定時に比較してモバイルエンジニアリングサービス領域が想定以上に縮小したことに加え、IoTエンジニアリングサービス領域は一定の成長を見せるも想定水準には達しなかった。利益面では利益率の高いモバイルエンジニアリングサービスの減収をIoTエンジニアリングサービスでカバーできず粗利率が低下した。フロー収益である機器設置案件が主体となるIoTエンジニアリングサービスでは、保守運用等のストック収益に関わる案件が伸び悩み、EBITDA低迷の主因となった。2027年6月期は新たな中期経営計画の下、初年度に前中期経営計画の売上高目標値を達成する見込みである。

前中期経営計画における成果と残した課題を総括すると、同社は、成果として、従来の主力であったモバイルエンジニアリングサービスに代わる主力サービスとしてIoTエンジニアリングサービスの事業領域を拡大させ、BPaaSを通じた成長基盤を構築できたことを挙げた。成長基盤の具体的内容として、「モバイルで培った現場力をIoTへ展開」「BPaaSモデルを形成」「4つの競争資産を蓄積」の3点を挙げる。1点目ではモバイルエンジニアリングサービスで培った現場作業に関するマネジメント力や品質管理に関する能力をIoTエンジニアリングサービスに展開し成長させた。2点目では現場オペレーションとテクノロジーの組み合わせによる、構築から運用までを一気通貫で提供できるモデルを形成した。3点目では4つの競争資産を蓄積し、新たなサービスやAI活用を生み出す競争資産の土台を形成した。残る課題として、「対応領域・顧客基盤が限定的」「高収益・継続収益モデルが未確立」「利益成長の仕組みが未完成」「市場認知が不十分」「事業機能の拡充に時間」の5点を挙げた。1点目については既存の通信・エネルギー関連顧客から新たな領域での案件獲得が途上である。2点目については高粗利のモバイルストック案件に代わるIoT領域等での収益性の高い案件や継続的な収益が見込める案件への取り組みが不十分である。3点目については案件増加のなかでの生産性向上に向けた取り組みが不十分である。4、5点目は市場認知拡大や事業機能の拡充に向けた施策の不足である。これらの課題への対応は新たな中期経営計画における重点戦略として引き継がれることになる。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬 智一)

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