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日経高値更新 第1次安倍内閣の高値と現在との状況の違い

07年18,261円の時との違い

『山崎和邦 週報「投機の流儀」』(2015年3月1日号)より一部抜粋

原 油安という神風的な恩恵が外部要因として訪れたこと、今年後半にはその恩恵を受けて景気も企業業績も様変わりに好転しよう。そうなると2万円と言う声も出 てくるし、それなりの環境も整おう。日銀政策委員会のメンバーの多くも「物価目標は2年に拘泥すべきでもない」という意見も出てこよう。悪材料のない時が 最も危ない。悪材料のないこと自体が悪材料なのだ。

「今世紀の最高値」と言い「第1次安倍内閣の高値を抜いた」と言うが、07年7月18,261円の時と現在とを比較すると 内容はかなり違う。

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またNY株価の位置が違う。

「W・バフェット指数」と呼ばれているものは「上場時価総額÷名目GDP≧120%」で大天井とされる。

いま491兆円×120%=589兆円

あと30兆円、約5%のノリシロはある。機械的に当てはめれば、18,800円×1.05=19,740円。2万円説と辻褄は合う。

一方、NY株価が2倍か2倍半になったことは過去50年間に5回あった、その全部が日柄は4年~6年であった。

今は6回目で日柄は2倍半を超えて日柄は5年10カ月。

日本株の場合、「マーシャルのk」からの発想で、「上場時価総額÷現預金≧60%」の時が過去50年間に5回あって、5回とも日経平均は1年内に5,000円安か半値に下がった。すでに60%は超えた。

今度は違うと言うが、ジョン・テンプルトンの「四つの単語」の話を既報で述べた。

ウォール街で言う「ベア・キラー」というのが流行る。弱気を封殺する理論である。幾らでもある。「理屈は貨車でやってくる」のだから。

「大統領選の前年は高いという事実」も言われるだろう。大統領選挙の前年は過去15回のうち、例外なく高く、平均上昇率は15%である。ブラックマンデーのあった87年でさえも年末は年初より3%弱は高かった。

何もせず市場を凝視して機をうかがうのも、それが、「ぼんやり」ではなく確固たる意志の所産ならば立派な市場行動だ。「休むも相場」「焦るな 相場は明日もある」というではないか。

1) 高い梢に在る柿の実を取り行くか、
2) 高い枝から落ちて大けがするより旨そうな熟柿を諦めて眺めているか、

この2つの1つを選べ、という位置であろう。

短期売買のつもりでやって儲けきるのも一方だ。その時は想定通りにならなければこの時は空中戦の勝負事だからナンピンは禁じ手である。理由の如何を問わず即刻投げることだ。そうでなければ塩漬け株になる。塩漬け株は体に悪い。

ぼんやりして見送るのではなく意思を持って見送るならそれも立派な投資行為である。古来これを「休むも相場」と言い伝えられてきた。「急ぐな  相場は明日もある」とも言った。

『山崎和邦 週報「投機の流儀」』(2015年3月1日号)より一部抜粋
著者:山崎和邦(大学教授/投資家)
野村證券、三井ホームエンジニアリング社長を経て、武蔵野学院大学名誉教授に就任。投資歴51年の現職の投資家。著書に「投機学入門ー不滅の相場常勝哲 学」(講談社文庫)、「投資詐欺」(同)など。メルマガ「週報『投機の流儀』」では最新の経済動向に合わせた先読みを掲載。
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