fbpx

連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨から利上げ時期を予想してみた

3月17、18日に行われたアメリカの連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公表されました。FOMCとはアメリカの公開市場操作の方針を決める委員会のこと。ここで注目されるのがアメリカの中央銀行にあたるFRBが政策金利の「利上げ」をいつ行うかという点です。政策金利が上がれば株価は下がるため、投資家はこの利上げの時期がいつになるかというのを注視しているんです。

議事録によると「今年6月」「今年後半」「来年」の3派に割れていることがわかりました。それについて人気の有料メルマガ『牛さん熊さんの本日の債券』を発行している牛熊さんが、参加者のこれまでの発言を元に“誰がどの派か”について予想しています。

 イエレン議長は3月27日の講演で、経済成長の継続を前提に、今年後半に利上げが妥当になるだろうと表明していた。現在のFOMCの多数派は、金融政策の正常化、つまり利上げに関しては今年後半との認識を強めているようである。

3日に発表された3月の米雇用統計では非農業雇用者数が予想を大きく下回ったが、これについてニューヨーク連銀のダドリー総裁は、この数字を含めて経済に現在みられる弱さは主に一時的な状況によるものだと指摘していた。初回利上げのタイミングについては、データ次第であり、将来の経済動向が完全には予想できないため、依然見極めにくいとの発言もあった。ロイターのインタビューに対し、ダドリー総裁は大方の見方よりも早めに利上げに踏み切り、その後は慎重に対応する可能性があるとの発言もあった反面、利上げは早過ぎるよりも遅過ぎる方がよいと考える理由はなお存在しているとも述べていた。

フィッシャー副議長は少し前ではあるが2月27日に、経済情勢によっては別の時期が妥当かもしれないと断った上で、利上げは6月か9月になる可能性が最も高いと述べた。

パウエル理事は早ければ6月の利上げ開始も選択肢として残しておくべきだと述べている。

今年のFOMCで議決権を持っているリッチモンド連銀のラッカー総裁は、政策金利を6月に引き上げるべきだとの認識を示していた。

アトランタ連銀のロックハート総裁は6月ではなく、7月か9月に傾くだろうと語っている。

シカゴ連銀のエバンス総裁は2016年まで利上げ待つべきとの考えを示している。

サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は、利上げを開始する時期が近づいているとの認識を示し、FRBが後手に回るリスクを警告している。

6月の会合での利上げの可能性を指摘したのは、このラッカー総裁とウィリアムズ総裁あたりではないかと予想される。パウエル理事の可能性もあるが、イエレン議長を中心の多数派にとりあえず入っている可能性が高いと思われる。

これに対して2016年まで待つ必要性を唱えたのはエバンス総裁と、もしかするとダドリー総裁あたりなのか。

なるほど。牛熊さんの予想を整理すると以下の通りです。

「今年6月」派=ラッカー総裁、ウィリアムズ総裁
「今年後半」派=イエレン議長、ロックハート総裁、フィッシャー副議長?、パウエル理事?
「来年」派=エバンス総裁、ダドリー総裁?

牛熊さんも本文中で指摘しているんですが、9月を今年後半と言って良いのかは微妙なところですね。いずれにせよ「6月利上げ」説は薄いと考えられるかもしれません。

 

初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中

牛さん熊さんの本日の債券

[月額1,080円(税込) 毎週月・火・水・木・金曜日(祝祭日・年末年始を除く)]
金融サイトの草分け的な存在となっている「債券ディーリングルーム」の人気コンテンツ、「牛さん熊さんの本日の債券」がメルマガとなりました。毎営業日の朝と引け後に、当日の債券市場を中心とした金融市場の動きを会話形式にてお伝えします。さらっと読めて、しっかりわかるとの評判をいただいている「牛さん熊さんの本日の債券」をこの機会にぜひ御購読いただければと思います。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらTwitterでMONEY VOICEをフォロー

ついでに読みたい