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予想外の大幅上昇も? 日経平均株価「この夏のシナリオ」を読み解く=伊藤智洋

下げ余地を確認する揉み合いから、上下どちらへ向かうか?

今回のように、上値、下値を切り上げる格好での時間待ちの場面では、ジグザグに3つから4つの山谷を形成した後、戻り高値を確認してから、一気に下げる展開となります。その場合、ジグザグの始点となる安値が意識されている地点になります。価格は、いったんジグザグの始点となる安値まで下げて、さらに下げ余地があるかを確認するもみ合いを経過した後、上下どちらかへ向かうことになります。

日経平均株価は、6月20日の高値20318円が戻り高値になっているか、もう一段高を経過した後、戻り高値をつけるかのどちらかが考えられます。後者の場合、24日(遅くても25日)には上昇していなければいけないので(円・ドル、NYダウを含めた見方なので省略します)、24日に価格が下げた時点で、20318円が強い抵抗だということが明確になります。

現在のジグザグの始点は、5月18日の安値19449円です。戻り高値が明確になった後は、19449円まで一気に下げる動きになると考えられます。

24日に価格が下げた後は、24日以降、勢いの強い下げ場面になって、8月上旬頃までに19449円へ到達している可能性があります。19449円前後で押し目をつけた後、18500円前後を目指す動きになるか、再度上昇を開始するかの判定の値動きに入ります。

以上のように書いたあと、緩やかにジグザグに価格が下げる展開になった場合、見方が間違っていたと思うかもしれませんが、そういう見方をしないでください

今後、8月中旬、あるいは9月頃まで、ジグザグに下げる展開になって、下げ渋るということは、かなり下値が堅いという状況を示しています。そのような動きは、押し目をつけて上昇を開始した後は、上げ幅が大きく、勢いの強い上昇場面になる可能性が高くなることを示唆しています。

現在のような時間待ちのジグザグを経過している場面は、どのような展開となっても、市場参加者の思惑が透けて見える状況なのです。
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伊藤のパワー・トレンド理論を実践 少額投資家のための売買戦略

2017年7月23日号 目次
1. 日経平均株価の今後の動き方ははっきりしている
2. パワー・トレンド講座、第三十回 いつ上昇するかはわからないが、積極的になると下値が切りあがる
※本記事で割愛したチャートは有料メルマガ内で見られます。

2017年7月9日号 目次
1. 金の下げられるスペースはだいたいなくなった
2. パワー・トレンド講座、第二十九回 少額の投資家の投資額の考え方


※本記事は有料メルマガ『少額投資家のための売買戦略』2017年7月23日号を一部抜粋・再構成したものです。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。今月配信済みバックナンバーや本記事で割愛したチャートもすぐに見られます。

※過去の日経平均株価のシナリオの精度は、以下のアドレスで確認できます。
http://www.p-trend.jp/docs/Ito-NKPFM160801.pdf

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『少額投資家のための売買戦略』』(2017年7月23日号)より一部抜粋・再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による

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値動きには理由があります。一般的に言われているような確率や、需給の変化を見るだけでは、先のことなどわかりません。確率論や、統計データ分析をやりつくし、挫折を味わった経験があるからこそ、理解できた値動きの本質を書いてゆきます。

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