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まだ理論株価より1000円高い日経平均のポイントを探る(1/16)=日暮昭

当マガジンは日経平均の妥当な水準として統計的処理で求めた理論株価をもとに、足元の相場の位置づけを評価する材料を提供するものです。原則として日経平均と理論株価の位置関係を示すグラフと表に若干のコメントを合せて毎週1回配信いたします。皆様のより良い投資成果のための一助にして頂ければ幸いです。
※「理論株価」についてはこちらをご覧ください。(『投資の視点』日暮昭)

プロフィール:日暮昭(ひぐらしあきら)
日本経済新聞社でデータベースに基づく証券分析サービスの開発に従事。ポートフォリオ分析システム、各種の日経株価指数、年金評価サービスの開発を担当。インテリジェント・インフォメーション・サービス代表。統計を用いた客観的な投資判断のための市場・銘柄分析を得意とする。

1/13時点の理論株価は1万8153円、トランプ就任後の為替がカギに

米国新大統領誕生。就任演説で注目される為替への影響

日経平均は昨年11月のトランプ・ショック後の急上昇で12月8日に通常変動の上側に達した後、それを超える、すなわちファンダメンタルを大きく超えて上昇するまでの力は無く、以降、通常変動の上側に沿った動きを続けています。通常変動の上側は理論株価を一定程度上回るように設定されますので足元の日経平均はつまり理論株価の変動に足並みをそろえて変動することになります。

下図は日経平均と理論株価、通常変動の上側と下側について、動きを拡大して見るために対象期間を昨年10月から直近の1月13日までに絞って示したグラフです。

日経平均、理論株価と通常変動の上側と下側
2016.10.3~2017.1.13

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それまで理論株価に沿う動きを続けていた日経平均はトランプ・ショックという一撃で目が覚めたように上昇ペースが上がり、次の上値の境界である通常変動の上側まで一気にシフトアップしそこが居心地のよい落ち着きどころとなったように一服、12月8日以降はこの境界線上で動いていることが分かります。

直近の1月13日の日経平均は1万9,287円で通常変動の上側、1万9,033円を250円ほど上回っています。ここからさらに通常変動を上回ってくれば高値警戒感は強まりますが、この水準であれば何とかファンダメンタルズで説明される範囲と言えます。

今週末にはトランプ米国新大統領が誕生します。昨年半ばから取り戻した、日経平均がファンダメンタルズで説明できる範囲で推移する傾向が続くならば、業績が安定している現在、為替の動きがカギとなります。新大統領の就任演説、特に為替に与える影響が注目されます(筆者の個人的感じでは内容は比較的穏やかなものになるのではないのでしょうか。そうであれば、米国の利上げを背景に米ドルは高めの方向、すると理論株価、そして日経平均は…)。

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投資の視点』(2017年1月15日号)より一部抜粋

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