あなたの願望実現を妨げる5つの敵、本当の才能が分かる5つの瞬間＝本田健

人が自分の才能と出会う「5つの瞬間」

次に、人が才能と出会う5つの瞬間についてお伝えします。

＜1. ワクワクしているとき＞

すごく楽しいとき、心がドキドキしてしまうときに才能が出てきます。例えば映画を見て、こんな映画を作りたいとドキドキしていたとしたら、そこには、もしくはその周辺には、その人の才能があります。コンサートに行って、私もこういう演奏をやってみたい、本を読んで、こういう文章が書きたいなどと思って心がワクワクしているとき、それがその人の才能なのです。

＜2. イライラするとき＞

以前、事務職を辞めて料理の世界に行くかどうかを迷っている女性とレストランでご飯を食べていたときのことです。その彼女がレストランで料理が出てきたとき、「このスープはぬるくありませんか」と、少しイライラしていたのです。サービングの仕方が悪いとか、少し味が良くないと、いちいちイライラしていました。自分にしてみれば、少しぬるいなとは確かに思いましたが、そこまで不快には感じませんでした。つまり彼女がイライラしたのは、そこに彼女の才能があったからなのです。イライラは、ネガティブなものと思われがちですが、そこに才能の原石が隠れているのです。

＜3. 落ち込んだとき＞

人の本を読んで「すごく上手に書けているな」、人の歌を聞いて「うまいな」など、「自分にはとてもそんな上手にできないな」と感じるときも、実はそこに才能があります。嫉妬というより、負けているという感じです。でも、実はそうやって比較している時点でそれが才能なのです。

嫉妬も同様です。才能がなければ、嫉妬もしないからです。女優を目指している友人がある演劇を見て、「すごく落ち込む」と言っていまいた。理由を尋ねると、「あんな演技は自分にはできない」と言うのです。私は演劇を見て、その演技の素晴らしさに感動はしましたが、落ち込むことはありませんでした。それは、私の才能が演劇ではないからです。しかし演劇の才能がある友人は、嫉妬したのです。

＜4. 悲しくなったとき、残念だと思ったとき＞

例えば下手なスピーチを聞いて、こんなものでお金を取られるなんてもったいない、残念だ、がっかりだなと思ったときなどです。お花はもう少しきれいにカットしていたら鮮度が保つのに、この包み方はないでしょう、寂しいな、悲しいなというとき、そう感じているのはその人にその才能があるからなのです。家族がケンカをしていたり、バラバラでいがみ合っているのを見たときに涙が出るような人は、家族を幸せにするファミリーセラピストになる才能があるのです。このように、悲しくなるとき、残念に思うときも、自分の才能に出会った瞬間です。

＜5. 頭が真っ白になるとき＞

例えば「あなたって人前でしゃべる才能がありますね」と言われたときや、「料理がすごく上手で美味しいです」と褒められたとき、「えっ！？」と思って頭が真っ白になる人がいます。その人は、そこに才能があります。というのも、才能を本当に受け取ってしまったら、人生が変わってしまいます。だから、そこまで心の準備ができていない人は、才能が見つかりそうになると、頭を真っ白にしてポーズボタンを押すのです。頭が真っ白になったら、何が当たっているのかを考えると、自分の才能に気づくことができます。

こうして見ると、自分の才能と出会うときは、しばしばネガティブな感情が出てくることがわかります。多くの人が、ネガティブな感情を無視したり、感じないようにしようとしますが、才能と出会うには、ネガティブな感情と向き合うことが必要なのです。

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※本記事は有料メルマガ『本田健がこっそり教える幸せな小金持ちになるための「お金と仕事」の秘密』2018年1月15日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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