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イタリア国債急落で見え隠れする「脱ユーロ」の潮流は欧州全体を巻き込むか=久保田博幸

イタリア中央銀行総裁「イタリアの運命は欧州の運命だ」

イタリア銀行(中央銀行)のビスコ総裁は「信頼というかけがえのない資産を失うリスクから」常に数歩手前にあるとし、「イタリアの運命は欧州の運命だ」と述べた(ブルームバーグ)。

イタリアの選挙結果次第では、ポピュリズム政党の「五つ星運動」と「同盟」が勢力を拡大し、いまのところ両党は否定しているが、ユーロ離脱に向けて舵を取る可能性がある。

ビスコ総裁による「イタリアの運命は欧州の運命だ」という発言は、このあたりを意識したものではなかろうか。

イタリア再選挙の行方次第

ただし、今回の金融市場の混乱を見て、「五つ星運動」と「同盟」が再度連立政権協議に入る可能性も示唆したようで、大統領の弾劾も求めない考えを明らかにしたようである(※編注:原稿執筆時点2018年5月30日。その後、両党は連立政権の樹立を決め、新内閣は現地時間6月1日午後4時に宣誓就任する。新政権の首相は、法学教授のジュゼッペ・コンテ氏)。

いずれにしても今後のイタリアの選挙の行方次第によって、金融市場の動向が決まるかなといった情勢となってきた。

イタリアの長期金利の急騰や、その背景となっているイタリアやスペインの政局のリスク、それによるユーロ圏の経済への影響などから、ECBの正常化に向けたロードマップも修正を余儀なくされる可能性も出てきたことにも注意したい。

金融市場の流れが大きく変わってくるのか、それとも市場の視線が米朝首脳会議など違うものに向けられてくるのか。今後の市場動向を見極める必要がありそうである。

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・欧州リスクが再燃か? イタリアとスペインに火(5/28)
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牛さん熊さんの本日の債券』2018年5月30日号より
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