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株価10倍を達成した丸和運輸機関の「二匹目のドジョウ」となりうる運送関連銘柄とは?=栫井駿介

遠州トラックは10月9日に続いて15日にも上場来高値を更新し、勢いに乗っています。その背景はAmazonのデリバリープロバイダになって好業績であることです。(『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』栫井駿介)

プロフィール:栫井駿介(かこいしゅんすけ)
株式投資アドバイザー、証券アナリスト。1986年、鹿児島県生まれ。県立鶴丸高校、東京大学経済学部卒業。大手証券会社にて投資銀行業務に従事した後、2016年に独立しつばめ投資顧問設立。2011年、証券アナリスト第2次レベル試験合格。2015年、大前研一氏が主宰するBOND-BBTプログラムにてMBA取得。

遠州トラックは10倍株を達成した丸和運輸機関になれるか

遠州トラックが新たに参加したAmazonのデリバリープロバイダとは?

10月9日に遠州トラック<9057>が上場来高値を更新、勢いに乗っています。

遠州トラック<9057> 週足(SBI証券提供)

遠州トラック<9057> 週足(SBI証券提供)

業績は好調で、昨期は営業利益ベースで最高益を更新、今期も20%以上の増益を見込んでいます。

【出典】マネックス証券

【出典】マネックス証券

好調な業績の背景が、Amazonのデリバリープロバイダになったことです。

デリバリープロバイダとは地域運送会社のことで、Amazonが増え続ける荷物を大手以外でも捌くために採用しています。遠州トラックは神奈川県西部、静岡県、愛知県を担当しています。

2018年7月にデリバリープロバイダとして活動を開始し、2019年3月期には売上高の14%を占めるまでに急拡大しています。業績の拡大はその恩恵を受けたものです。

遠州トラックは静岡県袋井市に設立された、ごく一般的な運送会社です。目立つ会社ではありませんでしたが、Amazonのデリバリープロバイダになったことで、株式市場でもにわかに注目を集めているのです。

丸和運輸機関はデリバリープロバイダになりテンバガーを達成

Amazonからの需要獲得で株価を大きく伸ばしたのが、丸和運輸機関<9090>です。2014年に上場してからあれよあれよという間に株価は上昇、テンバガー(10倍株)を達成しました。

丸和運輸機関<9090> 月足(SBI証券提供)

丸和運輸機関<9090> 月足(SBI証券提供)

丸和運輸機関は2017年に首都圏におけるAmazonのデリバリープロバイダに指定され、株価もその頃を境に大きく上昇していることがわかります。

遠州トラックは丸和運輸機関の「二匹目のドジョウ」として期待されているのです。

Next: 丸和運輸機関と遠州トラックの違いとは?

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