私は「成功したければ一度は東京へ出るべきだ」と思っています。都会には、田舎に生まれてずっとそこで暮らす人生では得られない、才能開花のチャンスがあります。(『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』午堂登紀雄)
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プロフィール:午堂登紀雄(ごどう ときお)
米国公認会計士(CPA)。1971年生まれ、岡山県出身。中央大学経済学部 国際経済学科卒。株式会社エディビジョン代表取締役。一般社団法人 事業創造支援機構代表理事。
「可愛い子には東京へ行かせよ」才能開花のチャンスが山ほどある
才能は東京で磨かれる
これは単なる私の個人的な経験による持論に過ぎないのですが、私は「成功したければ一度は東京へ出るべきだ」と思っています(もちろん大阪・福岡・名古屋・仙台・札幌などでもよいのですが、大都市圏を代表して以下「東京」に統一して表記します)。
その大きな理由は、東京の持つ「多様性」が、自分の才能や可能性に気づくきっかけになるからです。
東京は私を含めて田舎者の集まりであり、さらには外国人も多く、雑多な都市であるがゆえに、いろんな価値観を持った人がいます。そして、変わった人や一流の人に遭えるチャンスも多い。
すると、「そんな考え方もあるんだ」「そんな生き方もあるんだ」「そんな稼ぎ方もあるんだ」と、自分とは異なる世界を知ることができます。
それは自分の発想の幅、生き方の幅を広げてくれます。
田舎の価値観のままでは進化しない
一方、ずっと田舎にいるままだと、付き合う人も同じ、ご近所さんも同じで、多種多様な人種に触れる機会がない。
また、地元には地元の価値観や生活習慣が根付いており、基本的にそこから外れることは許されないでしょう。
すると、ほかの生き方があるなんて想像できないから、テレビやネットで情報を知れるとはいえ、自分とは無関係、違う世界の人々だとスルーしてしまう。
それに田舎では、「自分よりも圧倒的に優れた人」に出会う機会がめったいにないので、成功に必要な努力量もわからないし、どういう努力が必要かもわからない。
メディア情報では結果しかわからず、その土台となっている地道な取り組みが見えない。つまり、ずっと田舎にいると、田舎の価値観のまま、進歩しない可能性があるわけです。
田舎では時間がゆったり流れる
地方出身者で、東京から田舎の実家に帰省すると「時間がゆったり流れている」という印象を受ける人は少なくないと思います。
それはおそらく、電車という交通機関の有無が大きく影響していると私は考えています。通勤通学・商談や訪問・買い物やレジャーなど、ほとんどの人は移動には電車が必要なので、電車の時間に敏感になります。
その電車の運航時刻が正確だからこそ、人々の生活スタイルも時間に正確になる。そしてそれは「より効率的に」という動機につながりやすい。
反面、田舎は車が主な移動手段です。ただし車での移動だと正確な時間が読めないから、比較的アバウトに余裕を持って出かけます。あるいは「渋滞にはまった」という遅刻の言い訳も、多少は許容される場面もあるでしょう。
だから同じ時間での生産性は、東京で揉まれたほうが高まるというのが私の仮説です。