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成功したいならやっぱり東京。田舎のマイルドヤンキーが知らないチャンスがある=午堂登紀雄

東京には「膨大な職業機会」がある

また、企業はマーケットの大きな東京に集まりますから、当然ながら求人も東京に偏ります。そしてそこには膨大な種類の職業が存在する。

ということは、仮に今の職業が自分に合わないと思っても、転職などで自分の才能や特技を活かせる機会、あるいは発掘する機会に恵まれやすいと言えます。

ひるがえって田舎には、自分の才能を活かせる場はあるでしょうか。活躍できる職業はあるでしょうか。求人も少なく職種も少ないとすれば、その限られた中から選択せざるを得ず、自分には合わないと思いつつ我慢して働かなければならないかもしれません。

私自身、高校卒業と同時に地元を離れ東京に来たおかげで「米国公認会計士」という資格の存在を知りました(当時はインターネットの黎明期で、ネット情報はほとんどありませんでした)。知らなければ目指すこともできなかったでしょう。

私の地元は町内にコンビニが1件もないほどの過疎集落でしたから(今は1件あります)、コンビニ本部への就職なども思いつかなかったかもしれません。

その後に転職した外資戦略系コンサルティングファームも、東京にしかないファームでした。このような高度に知的な職業に就くことができたのも、東京にいたからです。

また、出版社も所在はほとんどが東京です。もし地方にいれば、今のように気軽に編集者に会うことはできなかったでしょうし、著者の出版記念パーティーに参加して新しい編集者との出会いを探すというのも困難だったと思います。

つまり私の「ビジネス書作家」という仕事も、東京にいたからこそ成り立っている側面があります。

情報量が段違い

さらに、書店の蔵書の多さも挙げられます。

東京には大型書店がたくさんあり、田舎では目にすることのない本に巡り合える機会に恵まれています。

田舎の零細書店では、どうしてもベストセラー本やロングセラー本に限られてしまいますから、自分とは異なる世界を知ることはなかなか難しい。アマゾンなどネット書店でも買えるとはいえ、それは書名や著者名を知っていればのこと。

今まで興味もなかったけど自分の感性にヒットするような本を選べるのは、やはりリアル書店です。私自身、起業のきっかけとなったのはある本との出会いであり、それはふと書店で手に取った本でした。

このように、東京はチャンスの宝庫なのです。

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