ジョナサンやガストなどを全国展開するファミリーレストラン最大手で、24時間営業の草分け的存在でもある「すかいらーくホールディングス」が、半世紀に渡って続けてきた24時間営業を全店で廃止することを発表した。日本経済新聞、NHK 、朝日新聞 などが伝えている。
各紙によると、昨今の人手不足や深夜売上の減少、従業員の働き方を鑑み、ピーク時に人手を集中させるべく、このような決断に至ったという。ジョナサン92店舗、ガスト62店舗など現在24時間営業を行っている155店が、今月から4月にかけて段階的に「脱24時間営業」化していく。
また脱24時間営業する店舗を含む約560店舗で営業の時間を短縮し、閉店を1〜2時間前倒しするという。日本経済新聞は、従業員の確保やモチベーション維持のために「健康に配慮した職場環境づくりが不可欠」(同社)とし、「ガスト」では全店に注文用のタブレットを設置するなどの効率化にも取り組む考えだ。
すかいらーくHD 全店で24時間営業取りやめへ #nhk_news https://t.co/vbMgdvOi29
— NHKニュース (@nhk_news) January 20, 2020
「ガスト」や「ジョナサン」を展開するファミレス最大手すかいらーくが、1972年から手がけてきた24時間営業店を全廃します。人手不足・人件費上昇と深夜の売り上げ減少が背景です。https://t.co/x1iEinHvOo
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) January 20, 2020
ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」を運営する「ロイヤルホールディングス」も2017年に24時間営業を全店で廃止したことを朝日新聞 が報じているが、ファミレス最大手のすかいらーくのこの決定を受けて、「脱24時間営業」の流れが加速していきそうだ。
またコンビニエンスストアでも24時間営業を見直す動きが広がりつつあるが、すかいらーくの「脱24時間営業」については「素晴らしい判断」「いい流れ」「他社も倣うべきだ」と比較的好意的な声が多く聞かれる。
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