給付金や税金還付など、知らないだけでお金を失うものがたくさんあります。例えば、雇用保険の加入歴が満1年以上あれば誰でも申請できる「教育訓練給付制度」をご存知でしょうか？申請するだけで、資格取得費用などが最大10万円も戻ってくる制度です。（『教育貧困にならないために』川畑明美）
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
「教育訓練給付制度」をご存じですか？
私はファイナンシャル・プランナー（FP）を仕事にしたい方向けに「投資に強いFPを育てるFP養成講座」の説明会＆体験セミナーをzoomで開催しています。
そこで、受講を検討している方から、次の質問をいただきました。「川畑さんのFP養成講座では、資格試験の勉強は含まれますか？」。
「資格試験の勉強は含まれません」と回答しました。もちろん、ゆくゆくは資格取得講座も開設したいと考えていますが、現在のスタッフの人数ではできません。
なので「『教育訓練給付制度』を活用されては、いかがですか？」とご提案したのですが、この教育訓練給付制度の認知が低く、どなたも反応が薄かったのです。
この制度は、初めて利用する場合、雇用保険加入歴が満1年以上あれば、誰でも申し込みできます。退職されていなくても大丈夫です。ジョブチェンジを考えている方も、現在の勤務先にバレることなく使えます。
申請するだけで最大10万円の給付！
支給額は、実際に支払った学費の20％（最大10万円）が支給されます。ファイナンシャル・プランナーの資格受験の講座は対象になっています。
ただし、どこでもOKということではありませんので、厚生労働省の「教育訓練給付制度」のサイトより対象の専門学校を探してください。
申請は簡単です！
受講する専門学校が決まったら、その学校に「一般教育訓練給付制度を利用したい」と言って、必要書類を受け取ります。
次に、お住まいの地域を管轄するハローワークで必要書類を提出して教育訓練給付金を申請します。
必ず、受講前に申請してくださいね。
注意したいのは、途中で辞めてしまった場合は給付を受けられません。ただし、FP試験に合格できなかったとしても、給付は受けられます。
申請するだけで20％の給付金が受けられるので、かなりお得な給付金です。FP試験を受けたいと思っている方はぜひ活用してくださいね。
知らないだけでお金を失うことがたくさんある
この制度、去年も当メルマガで紹介したことはあるのですが、認知度が低いですね。確定拠出年金も、何度もメルマガで紹介しましたが、認知度が低かったです。
給付金や税金還付など、お金のことを知らないのは、とってももったいないことです。
『教育貧困にならないために』（2020年7月31日号）より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
無料メルマガ好評配信中
教育貧困にならないために
[無料 ほぼ日刊]
人生で二番目に大きな買い物は、子どもの教育費。教育費を意識して貯蓄していますか？「実はコレだけ必要です」から、「学資保険でまかなえるのか？」「目減りしない資産管理」「我慢しない節約」「ゼロから稼ぐ方法」までを調べて実践したことを紹介しています。教育ローンに頼らず、老後資金も確保できる教育費の貯め方を伝授します。
