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ドル円相場に変化の兆し、105円を割り込むか〜今週の各通貨ペアチャート分析=川口一晃

ドル/円は下落トレンドの上昇局面。下落局面への転換価格は、終値で105円60銭を割り込むことである――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新の各通貨ペア分析をお届けします。(☆ペンタゴンチャート分析<為替編>

※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2020年9月6日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。

ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている

米ドル、ユーロ、豪ドル、ポンド 各通貨ペアチャート分析

米ドル/円 堅調な展開を維持できるか

200907_Pentagon_dolS0904

<先週の動き>
節目のBEラインを割り込み上値の重たい展開となっていたドル円だが、徐々に値を戻し上値抵抗線であったBEラインを越えてきた。ただし、BEラインを越えた後は大きく上昇することなく同事線に近いローソク足が連続している。
次の注目日は9月21日前後である。

A点水準:約101円50銭
B点水準:約106円
C点水準:約108円75銭

<今週のポイント>
堅調な展開を維持するのであれば、下値支持線として存在しているBEラインを割り込むことなく推移することが求められる。その場合は、上値抵抗線であるCEラインを越えていくことになる。
上値の重たい展開に移行するのであれば、AEラインを試す動きが考えられる。この場合、AEラインを割り込んでしまうと右下に新しいペンタゴンが描き足されることになり、弱気が広がることになる。

<現在の相場状況>(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)
下落トレンドの上昇局面である。下落局面への転換価格(売りシグナル及びロスカット)は、終値で105円60銭を割り込むことである。

<今週のメインシナリオ>
堅調な展開を維持している。下値支持線BEラインが控えている。また、BEラインを割り込んだとしても、右肩上がりのAEラインが下値支持線として控えているからだ。この場合、107円を目指すことになろう。

<サブシナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性もある。右肩下がりのCEラインが上値抵抗線として控えている。また、D点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性がある。しかも、先週末にかけて同事線に近いローソク足が出現しているからだ。この場合、105円を割り込む可能性が出てくる。

ユーロ/米ドル 気になるパターンを形成

200907_Pentagon_EurodolS0904

<先週の動き>
上値抵抗線と目されたABラインを越えて堅調な展開を見せていたユーロドルだが、B点が位置する時間帯に上ヒゲの長いローソク足を示現した直後より下落に転じている。
次の注目日は9月8日前後である。

A点水準:約1.24ドル
B点水準:約1.17ドル
C点水準:約1.13ドル

<今週のポイント>
p点、q点そしてB点が位置する時間帯での高値でトリプルトップを形成した可能性がある。その場合、下値支持線BDラインを割り込んでいくことが考えられる。
週明けにC点が位置する時間帯を通過する。したがって、C点が位置する時間帯が変化日となり、下げ止まる可能性がある。

<現在の相場状況>(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)
上昇トレンドの上昇局面である。下落局面への転換価格(売りシグナル及びロスカット)は、終値で1.183ドルを割り込むことである。

<今週のメインシナリオ>
堅調な展開を維持する可能性はある。C点が位置する時間帯を通過することで流れが変わる可能性があるからだ。しかも、先週末にかけて同事線に似た下ヒゲの長いローソク足が出現している。そして、下値支持線BDラインが控えているからだ。この場合、再び1.2ドルを目指す動きになっていこう。

<サブシナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性が出てきている。B点が位置する時間帯に上ヒゲの長いローソク足を示現し、その直後より値を下げてきている。また、上述したように、トリプルトップを形成した可能性もあるからだ。この場合、1.16ドル台を試す可能性がある。

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