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AHCグループ Research Memo(7):中期業績計画:店舗展開を加速する成長重視プランに修正

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■成長戦略・トピック

1. 中期業績計画:店舗展開を加速する成長重視プランに修正
AHCグループ<7083>は、2026年2月発表の「事業計画及び成長可能性に関する事項」において、中長期の経営戦略を修正した。「当面は主力の福祉事業に資源を集中投下する」という基本方針には変わりはない。障害者の自立支援の場の拡充(就労継続支援B型、生活介護、共同生活援助を強化)やワンストップサービス体制の構築にこれまでも取り組んできており、今後も体制を強化する。中期業績計画はより積極的に成長を目指す計画に見直された。従来の3ケ年計画の年平均成長率は約6%だったが、今回の3ケ年(2026年11月期~2028年11月期)では、年約10%の売上成長を計画する。また、営業利益に関しては、人件費をはじめとした物価高騰を加味した費用を想定し計画2年目までは、抑制された。

中期の出店計画もより積極的な計画に修正され、今回の3ヶ年で43店舗増である。2027年11月期に従来は6店舗の出店を計画していたが、新たな計画では20店舗に引き上げた。既存事業所の順調な推移により、体制の再構築が進んでいることが出店を可能としている。

2. 持続的成長を支える3つの新戦略
同社は、持続的成長を支える新戦略として、「人材の採用・教育」、「事業の拡大」と「DXの推進」の3つを掲げる。「人材の採用・教育」に関しては、継続して新卒、中途採用を多様なチャネル・手法を活用して強化することに加え、外国人人材の積極的な採用・育成に本格的に取り組む方針を明らかにした。特定技能外国人人材への自社支援サポートや外国人人材対象の社内研修も強化し、定着を促進する計画である。「事業の拡大」に関しては、福祉事業所の新規開設を加速する。特に注力する事業所タイプは、需要が高まる「就労継続支援B型」「共同生活援助(グループホーム)」などであり、2026年11月期には、「就労継続支援B型」3事業所、「共同生活援助(グループホーム)」2事業所を含めて福祉事業所を6施設新設する計画だ。また、外食事業内のセンターネットワークが取り組む食品加工・物流事業(2025年11月期の売上高で7.8億円相当)の需要が伸びており、積極拡大を促進する。「DXの推進」では、連結子会社パパゲーノが開発・販売するAI支援記録アプリ「AI支援さん」の販路開拓が前期に開始され、手応えをつかんでおり、今後の成長が期待される。

3. AI支援記録アプリ「AI支援さん」の販路拡大
同社の連結子会社であるパパゲーノは福祉分野に特化した生成AIなどを活用して福祉事業所の業務効率化を支援するアプリ「AI支援さん」を開発・提供する。2025年11月期に本格的に外販を開始し順調に顧客を増やしている。ビジネスモデルはSaaS型ビジネスであり、契約数が積み上がってきており、売上高も右肩上がりである。無料での試用期間を経て導入されることが多いが、複数店舗を持つ企業が利用を開始しており、利用店舗数が一気に増えることも想定できる。「AI画像読み取り機能」が新たに追加され、今後「利用時間管理機能」、「AIチャットBOT機能」など実装予定であり、機能拡充による提供価値の向上により導入拡大の促進が期待できる。また、現在は障害福祉系の事業所の利用にとどまっているが、本来の機能としては支援記録を作る必要がある支援現場であれば介護でも看護でも幅広く利用できるため、今後の対象顧客の拡大の可能性もある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
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