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中部鋼鈑株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(3)

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中部鋼鈑<5461>

■中部鋼鈑 中尾様
はい。これについては、こちらのスライドでご説明した方がわかりやすいかと思います。左側に、H2と呼ばれるスクラップの指標価格のグラフをお示ししています。
昨年度の末から今年度の頭にかけて、スクラップ価格が急騰しました。この要因として、いわゆる中東紛争がトリガーになったということですが、原油とは違い、スクラップは日本国内で産出され、その一部を海外に輸出しています。輸入品はほぼありません。そのため、原油とは仕組みが異なると言えます。ホルムズ海峡を通って入ってくるものは日本にありませんので仕組みは違いますが、要因としては3つほど考えられます。
1つ目は、この局面の為替において、有事のドル買いによる円安が進んだことです。日本から一部を輸出しているため、そこに価格競争力が発生し、国内価格が連れ高になったという点が挙げられます。2つ目は、日本の主要な輸出先である東南アジアなどでスクラップが不足し、それによって価格が上昇したことです。3つ目としては、やはり有事ということで資源の囲い込みの動きが一部であり、その結果、価格が上昇してしまったという理由が考えられます。
これに対してどのように対応しているかというご質問ですが、下にある通り、昨年の12月とこの5月に、それぞれ5,000円の値上げをお客様にお願いしました。これは実際の価格にほぼ反映されています。また、現在進行形であるこの7月には、3回目となるトンあたり5,000円の値上げをお客様にお願いしているところです。
したがって、スクラップ価格の上昇、および第2四半期あたりから発生するであろう電力価格の上昇(これは原油高にリンクするものですが)、こうしたコストの上昇に対する価格転嫁を今まさに図っている状況です。

●DAIBOUCHOU
わかりました。そうすると、直近はもしかしたらスプレッドの縮小で少し厳しいところもあるかもしれませんが、値上げの効果と、足元で電力価格も下がっていることから、回復する目処もあるというニュアンスでしょうか。

■中部鋼鈑 中尾様
はい、ご指摘の通りです。イランの紛争の先行きがどうなるか、現時点では不透明なところもありますが、少なくともWTI(原油先物価格)なども解決を織り込んで、今ご指摘があった通り下がり始めています。そのため、電力価格についてもリスクシナリオとしてかなり保守的に見ていたのですが、おそらく第3四半期までずっと上がり続けるということはないと考えています。また、スクラップ価格も紛争がやや沈静化しつつあることから、現状あたりがそろそろピークではないかと見ています。

●DAIBOUCHOU
ここのグラフは、御社の想定という感じでしょうか。

■中部鋼鈑 中尾様
計画としてそのように立てたということです。期初のタイミングでは先行き、当然ながら紛争がどうなるか全く読めませんでしたので、スクラップのH2で言えば4万8,000円ほどのところで横ばいに推移するという計画を立てていました。

●DAIBOUCHOU
わかりました。ありがとうございます。あと、鉄スクラップにも高い高級品と安価なものがあるそうですが、安価なスクラップの比率の拡大によって原価を低減させることが期待できます。こちらの現状と課題はいかがでしょうか。

■中部鋼鈑 中尾様
はい。これについては、下の部分に記載している通り、新しい電気炉を導入しました。実際に2024年10月から稼働しています。
古い電気炉では、電気炉の天井部分からスクラップを大きなクレーンで投入していました。そのため、安いスクラップ、具体的には、かさが大きくて中身がペラペラな、体積に対して密度が薄いスクラップは、古い電気炉ではクレーンでの投入やハンドリングが難しかったという問題がありました。
しかし、新しい電気炉では、スクラップを小分けにして少しずつコンベアで流し込むため、そのようなかさの大きい、密度の薄いスクラップでも使うことができます。現在はそのようにして、安価なスクラップの比率を増やしています。
これをさらに増やせるのかどうかという点については、技術的にはもう一段増やせると考えています。ただ、スクラップディーラーからその安いものだけを選んで買ってくる必要があるため、そのあたりを含めたスクラップ業者との交渉を、さらに進めていく必要があるという認識です。

●DAIBOUCHOU
なるほど。そうすると、この新電気炉への更新によって、安価なスクラップをかなり増やすことができ、原価を低減できる期待を持てるということですね。

■中部鋼鈑 中尾様
はい。もともと技術的には問題がなかったと考えていますが、スクラップを電気炉に投入するクレーンの問題があり、そこが使いづらかったという課題が、新しい電気炉によって一応解決したと見ています。

●DAIBOUCHOU
わかりました。ありがとうございます。あと、中期経営計画では、鉄鋼製品販売数量が80万トン、連結経常利益が150億円、そして時価総額1,000億円を目標とされていますが、現状では少し厳しそうに見えます。投資家はどの程度期待してよいのでしょうか。

■中部鋼鈑 中尾様
はい。これは2024年度の期初に、3年間の中期経営計画として作成したものです。当時の見立てとしては、先ほど申し上げた通り2024年10月に新しい電気炉を完成させ、そこから増産をかけていくという計画でした。
しかしながら、実は完成直後の2025年1月に電気炉で事故が起きてしまい、2ヶ月ほど電気炉の停止を余儀なくされました。その後、2ヶ月強で復旧はしたものの、まだ完全な性能が出ていないこと、そして事故の間に顧客基盤の一部が毀損してしまった部分があります。そうしたものの取り返しや、電気炉を正常に稼働させるまでに、概ね1年程度かかってしまったというのが実態です。
そのため、中期計画の最終年度である今年度を迎えていますが、当初の見立てよりは概ね1、2年遅れてしまったというのが偽らざるところです。今期の目標は鉄鋼製品60万トンとなっていますが、これは本来であれば初年度に達成していなければならないレベル感ですので、ここから徐々に取り返していきたいと考えています。
しかしながら、後ほどご説明することもあるかと思いますが、2年前と比べると厚板の需要環境については様々なテーマが出てきたことで、むしろポジティブになっている面もあると考えています。ここからなんとかリカバリーをしていきたいという風に考えています。

中部鋼鈑株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(4)に続く
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