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タイミー Research Memo(6):2027年4月期は増収額が拡大見込み。仕込みフェーズから攻めのフェーズへ

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■今後の見通し

タイミー<215A>の2027年4月期の業績は前期に続きレンジ予想となった。売上高が47,613〜48,823百万円、営業利益が8,821〜9,746百万円、経常利益が8,806〜9,731百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が6,002〜6,927百万円と、各利益の成長で前期を上回る見込みである。レンジ予想となった背景は、戦略的投資の効果、マクロ環境(特に中東情勢)などを精緻に織り込むことが困難なためである。なお、2025年5月〜2026年4月との比較では、売上高が前年同期比22.6〜25.7%増、営業利益が同20.9〜33.6%増、経常利益が同22.2〜35.0%増、親会社株主に帰属する当期純利益が同15.8〜33.6%増となる。2027年4月期は、上期まで戦略的な投資を継続する「仕込み」フェーズ、下期は過去からの投資の成果が発現する「攻め(成長加速)」フェーズと位置付けている。

主力のマッチングサービスにおける売上高は、これまでの増収ペースの鈍化傾向から、上期・下期ともに再び増収幅の拡大へと転じる想定である。戦略的施策としては、物流業界でのフィールドマネージャー施策、介護福祉業界でのワーカーマーケティング施策などを継続する。予想シナリオは、物流・小売業界で成長率が安定的に推移するほか、介護福祉業界では下期に向けて戦略投資の効果発現による成長加速を見込んでおり、飲食業界においても第4四半期には前期比でプラスに転じる予想を立てている。なお、売上高予想のレンジについては、下限値に中東情勢の影響に伴う消費マインドの低迷(物流量の減少)を織り込んだ。一方、上限値は物流業界などでの大規模クライアントのさらなる深掘り(フィールドマネージャー施策含む)や、介護福祉業界での稼働率向上といった注力施策が奏功した状況を想定している。スポットワーク以外の分野では、タイミーソリューションズ(旧 スキマワークス)の成長と通期連結(前期は半期のみ連結)により、増収幅が大きく拡大する見込みである。
費用に関しては、当初予定どおり2027年4月期上期までは、積極的な戦略的投資(フィールドマネージャーの採用及びフィールドマネージャー配置拠点のワーカーマーケティング投資、介護福祉業界のワーカーマーケティング投資など)を継続する計画である。こうした積極的な投資を実行しつつも、同社は規律あるコストコントロールを維持するため、営業利益率は18.5~20.0%(2025年10月期は19.7%、2026年4月期は18.1%)と高い収益性を維持する見込みである。

市場成長が続くなかで、業界首位としての高い認知度とプラットフォームの利便性は、依然として同社の強力な競争優位性となっている。競合他社の新規参入に伴う市場への影響が一巡した現在は、物流・介護福祉業界といった潜在需要の大きい領域において、さらなる市場浸透が可能であると弊社では判断している。足元の順調な進捗や戦略投資の効果発現に加え、周辺事業の成長、さらにはAI活用による小規模顧客向け体制の確立などが進んでいることから、通期業績は上限シナリオを目指すものと弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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