ヘッドウォータース<4011>
■ヘッドウォータース 篠田様
全体的な進捗といたしましては、非常に順調で良好なスタートを切ることができております。
まずバックオフィスの統合につきましては統合処理が大幅に進展しており、現在はほぼ一体化した体制で円滑に運用が進んでおります。組織的なオーガナイズも非常に手応えを感じている部分でございます。
人材配置の面におきましても、両社の交流と連携が完全にクロスした形で進んでおります。例えば、当社の得意領域であるエンタープライズセグメントの統括をBBDイニシアティブ出身の役員が担い、逆にBBDイニシアティブの基盤であったDATA&AIエンジン領域の統括を当社出身の役員が管掌するといった人事配置を行っております。単に各社ごとの利益を追求するのではなく、役員レベルから完全なクロス人事を行うことで、互いの強みやナレッジを持ち寄りながら組織運営を進めております。さらに、毎週月曜日にはグループ全社の社長が集まり、顧客開拓の連携や相互の事業支援に向けた情報交換を緊密に行っております。
事業面におきましても、こうした役員構成の相互クロスが奏功し、当社の技術アセットをBBDイニシアティブ側へスムーズに移植できております。BBDイニシアティブ側におけるAIエージェントの開発力強化や現場への実装に関しても障壁なく進んでおり、非常に大きなシナジーが生まれ始めております。
質問
今後の事業拡大において、経営陣が現時点で最も重要と考えている成長リスクは何でしょうか。また、それに対してどのような対策を講じていますか。
■ヘッドウォータース 篠田様
市場環境における純粋な「リスク」という観点で申し上げますと、事業の成長そのものを揺るがすような大きなリスクは現時点で認識しておりません。
生成AI市場が年率25%以上、AI市場全体でも年率30%超という急速な拡大を続ける中、その中心で事業を展開している当社といたしましては、自ら重大な失策を冒さない限り、一定水準の成長は必然的に維持できると考えております。市場におけるトップ集団として売上・利益を順調に拡大させ、将来的に時価総額1,000億円というステージを目指していく足元は十分に固まっております。
したがって、当社が向き合うべきは守りのリスクというよりも、時価総額1兆円規模のグローバル企業へ躍進するための「挑戦課題」であると捉えております。大企業向けに数億円規模の最先端AI実装を個別に提供し続けるだけでは、世界の頂点へ到達することはできません。収益構造を抜本的に転換し、インフラとなる「企業OS」やデータプラットフォームそのものを提供するポジションへ昇華する必要があります。
日本の製造業やエンタープライズ企業が持つ複雑な意思決定プロセスや職人的な暗黙知をデータ化し、その基盤上でAIエージェント群が自律稼働する企業OSの仕組みは、世界的に見ても未だ類を見ない独自の領域です。当社の企業OSを導入・活用いただくことでクラウドのトランザクションが爆発的に増加するため、マイクロソフト様をはじめとするグローバルパートナーにとっても世界中で推進したいプロダクトとなります。世界的に知名度の高い日本企業の導入事例を携え、マイクロソフト様とともにグローバル展開を加速させていく挑戦は、すでに今年からスタートしております。
目先の確実に利益が出る開発受託案件だけに甘んじることなく、自社IPとしての「企業OS」を確立し、世界市場へ普及させる事業モデルへ転換できるかどうかが最大の課題です。揺るぎない意志を持ってこのグローバルな戦いに挑み、次元の異なる成長ステージを切り拓いてまいります。
質問
今期はM&Aの影響が非常に大きく、M&Aがフルに寄与していないのと、一時費用がかかっているため実力値が分かりづらく感じています。M&Aが通期で寄与した場合の売上高と一時費用を除いた利益はそれぞれどの程度と見ればよいでしょうか。概ねの水準感をご教示いただけると幸いです。
■ヘッドウォータース 篠田様
いつも詳細な点まで当社事業に関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。投資家の皆様にとっても非常に重要なご関心事であると認識しております。
具体的な開示数値につきましては正確性が求められるとともに、インサイダー取引規制等の観点から精査が必要となりますので、後ほどウェブサイト上のQ&Aにて詳細を公表させていただく予定です。ここでは概念的な実力値の水準感についてお答えいたします。
当社単体(オーガニック)の今期見通しとしては、当初より売上高60億円弱、営業利益5億円前後を見込んでおり、こちらは計画通り順調に推移しております。一方で、BBDイニシアティブ側の統合前の通期計画といたしましては、売上高40数億円、営業利益4億円程度を見込んでおりました。したがって、両社の通期数値を単純合算した売上高100億円規模、利益8億〜9億円規模という水準が、グループとしての本来の年間実力値の目安となると捉えております。
今期業績におきましては、M&Aに伴う各種一時費用やのれん償却費などが計上されているため会計上の利益が見えにくくなっておりますが、実質的な稼ぐ力を評価される際には、EBITAなどの指標とあわせてご確認いただけますと幸いです。具体的な開示数値につきましては正確性が求められるため、社内で精査のうえ、開示可能なタイミングとなりましたらIR資料等を通じてご説明いたします。
質問
今後のM&Aの方針について教えてください。今後も継続的にM&Aを行うロールアップ型を想定されていますか。また、買収対象としては収益性の低い企業をAI化して収益を改善するモデルや、特定業務に強いバーティカルSaaS企業の取得など、どのような企業、事業を重視されるのでしょうか。
株式会社ヘッドウォータース:2026年12月期第2四半期決算説明会文字起こし(12)に続く
いま読まれてます
記事提供: 
元記事を読む