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AIバブル崩壊の悪夢再来か?ドットコム崩壊を生き延びた投資家が、それでもAI銘柄に賭けなかった本当の理由=鈴木傾城

AI関連株が沸騰する一方で、「この熱狂はドットコム・バブルの再来ではないか」という不安の声も高まっています。2000年のバブル崩壊では、ナスダック総合指数が高値から約78%も下落しました。AIがもたらす生産性の向上は本物でも、それが株価に見合う利益として結実するかどうかは、まったく別の話です。メルマガ『鈴木傾城の「フルインベスト」メルマガ編』では、著者の鈴木傾城さんが、ドットコム・バブルの熱狂と崩壊を振り返りながら、自身がAI銘柄への投資を見送った理由を語っています。(『鈴木傾城の「フルインベスト」メルマガ編』鈴木傾城)

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※有料メルマガ『鈴木傾城の「フルインベスト」メルマガ編』2025年10月12日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)
作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。

なぜ私はAI銘柄に賭けるのを見送ったのか?生きた心地がしなかったあのときのこと

AI関連株の評価をめぐって、投資家の判断が揺れている。個々の業務の現場では、AIによる効率の改善がすでに明確な数字として確認されている。にもかかわらず、企業全体の決算にはその効果が十分に表れていない。

AIが実際、どれだけすごいのかは使ってみれば分かる。私も個人的に使ういくつものプログラムをAIに作ってもらって活用しているし、自分のみが使う資産管理シミュレーションもAIで構築して計算している。

これらはAIがなければ絶対にできなかったことだ。インターネットが登場したときの興奮、スマートフォンが社会を変えていく興奮は今でも覚えているが、AIはそれ以上の興奮をもたらしている。

ワープロ、パソコン、インターネット、スマートフォンと、私の人生を変えた技術革新はいくつもあったが、AIは私の人生の最後の超巨大技術革新になるのだろう。そういう意味で、私は今後の人生をAIに寄り添って生きていきたいと思っている。

だが、この超巨大な技術革新を生み出しているオープンAI、アンソロピックなどの企業は黒字どころか赤字を垂れ流しているし、データセンターを構築しているハイパースケーラーたちもまた借金をして建てているので財務環境がどんどん悪化してしまっている。

もし、AIが今後思ったほどの売上をもたらさないのであれば、これらの企業は窮地に陥る。それが株式市場全体の暴落を引き起こすのではないか、という懸念がささやかれている。

実際、2000年のドットコム・バブルの崩壊はすさまじかった。このバブル崩壊ではナスダック総合指数は高値から安値までに約78%も下落している。約78%。それこそ1000万円をナスダックに突っ込んでいたら780万円が飛んでいったことになる。

AIに関しては「今回は違う」という話もあるが、最終的にどうなるのかは誰にも分からない。

バフェットも時代遅れと嘲笑された

私自身は1990年の日本株バブル崩壊に懲りて、2000年のドットコム・バブルのときはほとんど株式を触っていなかったので、この崩壊は対岸の火事のように眺めていたのだが、とても印象深く覚えている。

ドットコム・バブルの熱狂は、単なる株価上昇ではなかった。

1990年代後半、インターネットという言葉を聞くだけで人々の目の色が変わった時代だった。それこそ社名に「ドットコム」と付いていれば、赤字企業であっても株価は爆発したように上昇していた。

売上がなくても、利益がなくても、投資家にとってそんなことは関係なかったのだ。「時代は変わった。ドットコム企業には大きな可能性がある」という言葉ひとつで、投資家は未知の企業に殺到したのだ。

象徴的だったのはペット用品をネットで販売する「pets.com」だ。ろくに利益を出す見込みもないまま上場し、莫大な広告費を投じてマスコットの犬を全米に印象づけた。だが、実体の伴わない事業計画はやはり最後に破綻し、株主の資金を飲み込んだまま壮大に散っていった。

当時のナスダック市場には、日中に何度も売買を繰り返すデイトレーダーがあふれていた。会社を辞めて専業トレーダーになる者すら珍しくなかった。テレビをつければドットコム企業の話、雑誌を開けばIT長者の成功譚ばかりだった。

ウォーレン・バフェットのようにドットコム企業に乗らない投資家は「時代遅れ」と嘲笑される時代でもあった。

ドットコム企業の株価は将来の夢を先取りする形ではるかな高みまで駆け上がり、その熱気はやがて誰にも制御できないところまで膨れ上がっていった。そして、2000年に入ってから、この熱狂と大騒ぎは爆発した。

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