《毎日》
日本という名の馬車が坂道を走っていて、馬が政治家、御者が国民、積み荷は自由や平等など憲法の理念なのだという比喩から入り、「自主憲法か絶対護憲か」の対立を繰り返すべきではなく、国民が求めるものは両者の中間にあると断言。自民党は復古主義的な憲法草案を撤回し、野党も護憲一本槍の頑なさを捨てて率直に憲法の是非を語れという。与党と野党第一党が一致しない限り発議しないと約束してはどうかとも。安倍氏に対しては、「3分の2」で暴走するのは「論外」で、格差や不平等を減らし、安心できる未来への道筋を作る課題への答えは「改憲なのか否か」と問う。
uttiiの眼
馬車の譬えは何も生まないように思う。東山魁夷が欧州紀行文のなかで使った比喩なのだそうだが、少なくとも、馬と御者と積み荷を何に譬えるべきか、もう一度、そこから考え直した方がよさそうだ。その後も、疑問符の付く断定が相次ぎ、訳の分からないコラムになりはてている。3分の2を取ったことで一瀉千里に改憲に進むのは勘弁してほしいという願いだけは伝わった。岸井さんが書いた方が良かったのではないか…。