プーチンが辿る「ヒトラーが歩んだ道」。ついにナチスと同じ作戦に出た露軍

 

スバトバ方面

ロ軍は、カジマジニフカでゼレバッツ川を渡河し低地帯を占領したが、ウ軍は高地から低地の露軍を砲撃し、ウ軍はライトホロトカ、コバリウカ、カジマジニフカで反撃して、ロ軍をゼレベッツカ川の西側に追い出し、ウ軍はゼレベッツ川を渡河して、コバリウカの北東まで前進している。

そして、ロ軍はノボセリフカの市内にテルミット焼夷弾を打ち込んでいる。ということで、ウ軍はノボセリフカ市内を保持している。

ここでのロ軍の大攻勢は失敗したようであるが、この大攻勢は陽動作戦であった可能性が高い。本命はクピャンスク方面なのであろう。

このため、ここのウ軍攻撃部隊は、早くクピャンスク方面に転戦することになるとみる。

クレミンナ方面

ロ軍、ウ軍ともにこの地域での攻撃がないようである。守備隊を残し、攻撃部隊はクピャンスク方面に送った可能性が高い。

リシチャンスク方面

ロ軍は、ビロホリフカに北と東から攻撃したが、ウ軍に撃退されている。

他に、ロ軍は、スピルネの北と南で、ウ軍陣地を攻撃して、北のウ軍陣地の一部を占領した。

バフムト方面

市内北西側では、ロ軍がベルキウカの南側とベルキウカ貯水池の北側沿岸で支配地域を広げている。

市内南側では、ロ軍はクリシチウカ北、アンドリウカ東を攻撃したが、ウ軍に撃退されている。その南のドルジバとザイテベ付近をロ軍は攻撃したが、ウ軍に撃退されている。

ウ軍の攻撃がなくなっている。ここのウ軍攻撃部隊もクピャンスク方面に送った可能性が高い。

ドネツク市周辺

ロ軍は、アウディーイウカ要塞とノボカリノベの東、セベルネの南を攻撃したがウ軍に撃退されている。

ロ軍は、マリンカとノボミハイリフカに攻撃したが、ウ軍に撃退されている。

ウ軍は、ミキルスク付近、ボハレダラの南で攻撃している。

ザポリージャ州方面

1.ベルカノボシルカ軸

中央では、ロ軍は、スタロマイオルスクのウ軍を攻撃したが、ウ軍に撃退されている。ウロジョイナのロ軍陣地の複数をウ軍が奪取し、市内中央に戦車隊を突入させた。もう1つ、ウ軍はウロジョイナの南に回り込み、ウロジョイナのロ軍を包囲し、13日朝までにウロジョイナを奪還した。

東のプリュトネにもウ軍は地雷原を除去して攻撃を開始して、街の北側ロ軍最終陣地を攻撃中。ということで、ウ軍は前進している。

2.オリヒウ軸

ウ軍は、ロボティネの東側一帯を奪還して、ベルポベ方向で第1防衛線を突破したが、ロ軍に反撃されて、ウ軍は一度、第1防衛線外に追い出されたが、再度、ウ軍は攻撃して、第1防衛線を越えている。

ロボティネでは、最終防衛線を突破して、3方向から市内に突入して、北半分を奪還した。徐々にロ軍の戦力が枯渇してきているようである。増援部隊を送らないと、この戦線はウ軍に突破される可能性が出てきた。

ヘルソン州方面

ウ軍は、アントノフスキー橋の橋頭保、南西に第2の橋頭保を構築したが、ドニプロ川上流のコザチ・ラヘリの西で、ドニプロ川東岸のロ軍の防衛陣地のない地域から、ロ軍陣地の背後に回り、ロ軍陣地の無効化をウ軍は目指している。ウ軍特殊部隊と海兵隊が、ロ軍の後方一帯でも奇襲攻撃を行い、ロ軍に大損害を与えている。

このため、この地域を守備するモスクワで編成された第1822大隊の部隊が、2週間で40%の兵士を失ったようだ。

ロ軍の装甲車部隊が、ドニプロ川を渡河したウ軍軽歩兵部隊に負けるということになっている。

もう少しで、ウ軍は重火器の渡河作戦の開始であろうか?それとも、ロ軍の増援部隊の到着が先かの状態のような気がする。

しかし、ロ軍はザポリージャ州方面でも負けているので、増援部隊というとクピャンスク方面から送るしかない。

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