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安倍総理の誤算。トランプ大統領はなぜ「日本の消費税」に怒るのか?=近藤駿介

トランプ大統領が放つ「2の矢、3の矢」

こうした事態は、社会保障費の増額に苦しむ日本の財政にはプラスだが、輸出主導の景気回復を目指す安倍政権や日本株には逆風になるものである。

トランプ大統領は、良くも悪くもビジネス界出身の大統領である。ビジネスは想定通りに進むとは限らないため、経営者は想定通り進まなかった際の対応策を持っているのが普通である。

今回のオバマケア代替法案撤回後の対応の早さによって、トランプ政権は常に2の矢、3の矢を準備していることが明らかになった。

「アベノミクス3本の矢」は、なかなか発射されなかったり的外れの方向に放たれたりしているが、トランプ大統領の2の矢、3の矢は常に放たれる準備がしてあると考えなければいけない。

そのうえで日本人が頭に入れておかなければならないのは、トランプ大統領が準備している「矢」の何本かは、他でもない日本に向けられているということだ。


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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2017年4月4日)
※太字はMONEY VOICE編集部による

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