きょうの日経平均株価は、437円(1.53%)安の2万8,197円で取引終了。米株安を受け、一時下げ幅660円となる場面もありました。(『ハロー!株式』)
日経平均株価終値は反落、前日比−437円の2万8,197円
本日の日経平均株価は大幅安、437円(1.53%)安の2万8,197円で取引終了です。
個人投資家の投機的な動きへの警戒感から昨晩のNYダウは633ドル(2.0%)、ナスダックも355P(2.6%)の大幅安となり、シカゴ日経先物は2万8,180円まで下落。これを受けて東京市場も朝方から売りが優勢となり、9:03には一時下げ幅が660円となって2万7,975円まで下押しする場面がありました。ただ、2万8,000円割れでは押し目買いが入り、その後は幾分下げ幅を縮小しています。
新興市場のマザーズ指数は42P(3.3%)の大幅安で1,233Pとなり、香港は日本時間15時前で545P(1.8%)安の2万8,752P、上海も同54P(1.5%)安の3,518と大きく下げています。
業種別では、空運、陸運、銀行、海運などが高く、一方で情報通信、精密、電機、自動車、非鉄、不動産、建設などの下げが目立ちます。
個別銘柄では、コロナワクチン原液供給のJCRファーマが5日連続高で373円高の3,115円と大幅高。英製薬大手アストラゼネカは日本で新型コロナワクチンの量産準備に入り、そのアストラゼネカとコロナワクチンの原液製造を請負う契約を結んでいるだけに業績拡大を期待した買いが入っています。
自動車用オイルシールのNOKが188円高の1,453円。中国などで自動車生産台数が想定を上回り、エンジン回りの油漏れを防ぐオイルシール事業が復調。業績の上方修正を発表し、好感した買いが膨らんでいます。
精密プラスチック加工首位のエンプラスがストップ高で700円高の4,575円。自動車市況の改善を受けた自動車用部品の販売が好調であり、業績上方修正と自社株買いを発表。好感した買いが集まっています。
成膜加工大手のジオマテックが2日連続のストップ高に続き、本日も358円の大幅高で1,013円。三井金が事業化を進める次世代半導体チップ向けの回路形成材料に薄膜を提供すると25日に発表し、業績拡大を期待した買いが連日で集まっています。
その他、機械大手のオークマが明日の決算発表を期待して120円高の6460円と昨年来高値更新。コロナ検査薬の販売拡大で3期連続最高益更新見通しの栄研化学が398円高の2,435円、自動車用クラッチ最大手のエクセディも業績上方修正で139円高の1,637円と大幅高です。
本日の新高値銘柄は、タマホーム、協和キリン、ペプチドリーム、オークマ、ダブル・スコープ、ヒロセ電機、シャープ、アンリツ、ファナック……等々です。
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