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日韓和解は不可能。バイデンが求める「日米韓一体化」は韓国の二股外交で頓挫=勝又壽良

米韓同盟は「二線級」の外交関係に陥る

ここまで来ると、もはや韓国外交の出番はなくなるのだ。これは、米韓同盟が「二線級」の
外交関係に陥ることを意味する。韓国国民にとって、米韓同盟がどれだけ力になっていることか。世論調査でも「米国支持派」が8割を上回るほどである。その米国から「二線級国家」扱いされれば、プライドはズタズタになろう。すべては、韓国進歩派という民族主義グループの仕掛けたワナの結果である。

韓国の反日感情の裏にあるのは、親米感情である。日韓関係が悪化しても、最後は米国が中に入って仲裁してくれるだろうと淡い期待を持ってきた。バイデン政権は、日韓関係悪化の仲裁に立ってくれるだろうとの期待がメディアに登場しているのだ。

この期待は、裏切られる公算が強まっている。米国のインド太平洋戦略で、韓国に期待しないムードが高まっているのだ。

韓国は、国民感情の支えである米国から見限れと確認したとき、国民はどれだけ落胆するか。同時に、反日感情に微妙な変化が起こることは、十分に想像できるのだ。反日感情が、「虎の威を借る狐」であることを立証するだろう。

理屈を超えた韓国の反日感情

韓国の反日感情は、もはや理屈を超えている。

この歴史的な背景として浮かび上がるのは、日韓併合(1910~45年)によって朝鮮特有の支配階級であったヤンバン(両班)が消滅したことである。それまで、農民から搾取してきたヤンバンが、完全に追放された恨みは、簡単に消えるものでなかった。国内では「親日追放」という形で、その正統性を主張している。

結局のところ反日は、利害関係という本音を隠して、正義ぶった運動に形を変えているのだ。

日本の戦後では、マッカーサーの指令で農地解放が行なわれ、不在地主が追放された。地方の名家とされた大地主は、これによって没落を余儀なくされたが、すべて「ご時世」という歴史の流れの中で受け止めたのである。

米国を憎むとか、マッカーサーに悪態をつく人間は出なかった。

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