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日韓和解は不可能。バイデンが求める「日米韓一体化」は韓国の二股外交で頓挫=勝又壽良

歴史をすべて受け入れる日本

ここで改めて浮き彫りになるのは、韓国の本音を隠した情念の「反日感情」と、戦後日本に見られた「ご時世認識」という歴史の大転換において、個人感情を捨てて受け入れた度量とは、どれだけの違いがあるかである。

韓国のヤンバンの反発の流れを汲む「反日感情」と、日本の戦後において大地主追放を受入れた「ご時世認識」は、交わることのない両極に立っている。これは、日韓の文化の違いというべきであろう。

この仮説が認められれば、日韓の感情的な和解は永遠に不可能ということに気付くのである。110年以上も過去に行なわれたヤンバン追放を、現代に至っても恨みに思っている韓国国民と、日本の戦後大地主が抱いた「ご時世認識」とは比較にもならない、文化の格差を表わしていると見るべきだろう。

江戸末期の尊皇攘夷論が、なぜ開国論に切り替わったのか。朝鮮の文化ではあり得ない大きな変化である。尊皇攘夷論は、天皇制を復活して開国に反対したものだ。それが一転して開国へ向かった。その理由は、列強による開国要求である。開国を拒めば、第二の中国になって列強に国土蹂躙を許すという危機感が、自主的な開国へ導いたのである。この際も、「ご時世認識」がバネになっている。歴史の流れを正確に把握したのだ。

朝鮮開国は国論が分裂し、一丸となった開国でなかった。それぞれ、日中ロの外国勢力と結びつき、既得権益を守るという「ヤンバン意識」丸出しであった。それが、李朝の外交を誤らせた原因である。

ここで、整理のために要約したい。

日本と韓国(朝鮮)には、大きな文化意識の違いが存在する。韓国の反日感情の裏にはヤンバン意識が隠されている。日本には、「ご時世認識」で時代の変化を受入れる柔軟性があった。この日韓の違いは、どこからもたらされるのか。それを突き止めれば、日韓の文化は「水と油」であり、永遠に交わることのないことに気付かされるのだ。日韓和解は、韓国の文化から見てあり得ないだろう。

韓国(朝鮮)は、儒教文化である。ヤンバンのような支配階級は、労働を嫌い高い教養を積むことが使命とされてきた。これは、人生の目的が他人を支配することに繋がる。その結果、有名人になるとか名声を得ただけで、人生観が180度変わって「尊大」になった。要するに、成り上がり者特有の「鼻持ち」ならぬ存在と化す。これは、韓国に健全な労働観が存在せず、浮き草的人生観が基礎にあるためだろう。

現在の韓国与党は、進歩派の看板を掲げている。実態は超保守派の民族主義グループである。この性格ゆえに、極めて「尊大」な振舞を恥ずかしげもなく行っている。国会議員として、権力者になった結果である。

韓国の大学では、教授といえば「神様」扱いである。細かい計算をしない。すべて助手や学生にさせる特権階級である。自然科学でノーベル賞が出ない理由でもあろう。日本の大学教授とは天と地の差だ。この背景として、韓国に健全な勤労観が存在しない歴史的事実を上げられる。

Next: なぜ韓国の反日感情は消えない? 歴史的な背景

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