fbpx

日経平均909円安は「押し目買い好機」か否か?米株安を受けても買われた業種・銘柄にヒントあり(5/11)

きょうの日経平均株価は大幅反落、909円(3.08%)安の2万8,608円で取引終了。時間外取引で米株先物が売られ、今晩の米国株が下落するとの警戒感、根強い政治不安、そして変異株の感染拡大が止まらないことも売りを誘い、引けにかけて下げ幅を拡大しています。(『ハロー!株式』)

【関連】国家崩壊の危機には実物資産の方が危うい。戦争の大混乱でも株式市場は動き続ける=鈴木傾城

日経平均株価終値は大幅反落、前日比−909円の2万8,608円

本日の日経平均株価は大幅安、909円(3.08%)安の2万8,608円で取引終了です。

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

長期金利が1.60%まで上昇したことを嫌気して昨晩のNYダウは34ドル(0.10%)安の3万4742ドル。特にハイテク株比率の高いナスダック指数は350P(2.55%)の大幅安で1万3401P。

シカゴ日経先物は2万9,270円まで下落しており、東京市場も朝方から東京エレクトロンやレーザーテックなど半導体・ハイテク株中心に売りが先行。

時間外取引で米株先物が売られ、今晩の米国株が下落するとの警戒感、根強い政治不安、そして変異株の感染拡大が止まらないことも売りを誘い、引けにかけて下げ幅を拡大しています。

業種別では海運が唯一高く、一方で機械、精密、情報通信、電機、化学、不動産、自動車などの下げが目立ちます。

個別銘柄では、相場全般安の中にあって味の素が87.5円高の2,410円と上昇。巣ごもり需要で家庭用の調味料や冷凍食品の販売が伸び、21年3月期の連結最終利益が前の期比3.2倍に大幅拡大。増配意向と自社株買いを発表し、好感した買いが入っています。

アルミ電解コンデンサーで首位の日本ケミコンが4日連続高で309円高の2,077円と大幅高。22年3月期売上高が1,220億円と前期比10%増、営業利益62億円と同2倍増の業績計画を発表し、好感した買いが膨らんでいます。

プリント配線板製造で国内上位のメイコーが324円高の2,775円と大幅高。高速通信規格「5G」向けのスマートフォン基板、車載向け基板が伸びて業績好調見通しを発表。好感した買いが膨らんでいます。

屋内外の防犯、自動ドア用センサーや工場向けなど産業用センサーを展開するオプテックスが189円高の1,921円と大幅高。好業績を発表し、好感した買いが入っています。

その他、臨床試験・医療機関支援を展開する新日本科学が56円高の789円、プリント基板CAD/CAM国内最大手の図研が好業績&増配意向発表で149円高の3,120円。

天井・床・壁材大手の三洋工業が業績上方修正と増配意向発表で120円高の1,967円、温度センサーの芝浦電子も好業績&増配意向発表で580円高の4,250円と大幅高です。

本日の新高値銘柄は、西松建、大豊建、森乳、新日科学、日本酸素、ノリタケ、日本製鉄、三洋工、メルコ、図研、ローランド、平和不……等々です。

本日の下落を受けて、市場の不安感を示す日経VIは22.70と、前日比で約25%上昇し、3月29日以来の高水準となっています。

Next: 今日の相場まとめ

1 2
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー