菅首相のブレーンともなっている「成長戦略会議」の主要メンバーが実に危険なメンバーで構成されている。竹中平蔵氏、三浦瑠麗氏、デービッド・アトキンソン氏だ。菅首相は意図してそうした人物を取り込んでいるのだが、それを考えると菅首相には何の期待もできないことが分かる。(『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』)
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プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)
作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」、主にアメリカ株式を中心に投資全般を扱ったブログ「フルインベスト」を運営している。
菅首相の「成長戦略会議」のブレーンとなっている竹中平蔵
菅義偉首相は「成長戦略会議」というブレーンを持っているのだが、ここに竹中平蔵氏、三浦瑠麗氏、デービッド・アトキンソン氏が所属している。
竹中平蔵は住民税不払い問題を引き起こしていた人物だが、小泉政権時代には「クビを切れない社員なんて雇えない」と言いながら、非正規雇用者をどんどん増やして若者の格差を増長させた人物でもある。
そして、「正社員は既得権益」「正社員をなくせばいい」と言いながら、本人はちゃっかりと人材派遣会社パソナの会長になって大儲けしていた。まさに利益誘導である。
別の局面では「貧しさをエンジョイするのは結構。だが、頑張って成功した人の足を引っ張るな」と言い放っている。非正規雇用者を搾取して肥え太る自分を批判するな、ということなのだろう。
竹中平蔵はベーシックインカムでもおかしなことを言う人物だ。竹中平蔵の言うベーシックインカムは「国民全員に毎月7万円支給」するというものだが、その代わりに以下の条件がついている。
「所得が一定以上の人は後で返せ」
「生活保護はなくす」
「年金もなくす」
「マイナンバーと銀行口座は紐付け」
こういう人物が、菅首相の「成長戦略会議」のブレーンとなっている。菅首相は竹中平蔵の言いなりだ。
とすれば、日本の経済政策はますます日本人に厳しいものになり、貧困も格差も深まっていくのは誰が考えても明らかである。
ちなみに、この竹中平蔵は自らを「グローバリスト」と呼び、津田大介とも仲が良く、天皇陛下の写真を踏みにじった映像や韓国の慰安婦カルト像を展示したことで大きな問題になった「あいちトリエンナーレ」にも姿を見せていた。
とすれば、竹中平蔵が思想的にどちらの立ち位置にいるのかが分かるではないか。リベラルと結びついているのである。
中国人に日本の土地を買わせて相互依存を、と語る三浦瑠麗
「成長戦略会議」の目に付く人物の中には、三浦瑠麗もいる。三浦瑠麗は、「中国人や外資に日本の不動産を購入させ相互依存を深めよ」と国会で主張する危険な人物である。
そもそも日本人は誰も中国の土地を買うことができない。中国人だけが一方的に日本の不動産を買うことができる。
中国は基本的に「自分たちが最も偉い」という中華思想に凝り固まって周辺国の民族を野蛮人だと考えて、侵略の意図を剥き出しにして行動している国家だ。
そんな国にどんどん不動産を購入させよと言うのだから、三浦瑠麗がいかに問題がある人物なのかが分かるはずだ。「中国人に土地を買わせて相互依存」と言いながら、中国の侵略を手伝っているかのような印象さえもある。
三浦瑠麗が何も言わなくても、中国は今、粛々と日本の不動産を買いまくっている。
北海道の広大な土地を買い占め、スパイのために自衛隊基地の周辺の土地を買い、さらに都市部のタワーマンションを買い、大阪では西成の貧困地区の土地を買い、京都では町屋敷を買って日本を「土地侵略」している。
三浦瑠麗はそれを容認しようとしている。保守的な立ち位置にあるという人もいるのだが、どうもそれが本当なのかどうかが分からなくなるような発言でもある。
かつては保守だったのかもしれないが、テレビの人脈に染まっているうちに転向してしまったのかもしれない。