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コロナ禍に利益増大「NHK」の殿様商法と下請けいじめ。再放送連発も受信料を下げる気はなし=山岡俊介

コロナ禍で民放テレビ局が軒並み苦境に陥る中、NHKは利益を伸ばした可能性が高い。なぜコロナ禍で大きく稼げたのか?その殿様商売ぶりを関係者による告発を元に掲載する。(『アクセスジャーナル・メルマガ版』山岡俊介)

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※本記事は有料メルマガ『アクセスジャーナル・メルマガ版』2021年5月24日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:山岡俊介(やまおか しゅんすけ)
1959年生まれ、愛媛県出身。神奈川大学法学部卒。零細編集プロダクションに2年半在籍し、29歳で独立。91年『週刊大衆』の専属記者を務めながら『噂の真相』『財界展望』などを中心に記事執筆。主な著書に『誰も書かなかったアムウェイ』『アムウェイ商法を告発する』(以上、あっぷる出版社)、『銀バエ実録武富士盗聴事件』(創出版)、『福島第一原発潜入記 高濃度汚染現場と作業員の真実』(双葉社)など。

課長クラスで年収913万円「皆様のNHK」

総務大臣を務めた菅義偉氏が首相になったことで、NHKは官邸・政権与党に今まで以上に忖度するのではとの見方もある。

「公共放送」などというのは名ばかり。それなのに、貧乏人からも一律に受信料を取る「皆様のNHK」。

そんな事実に、月刊経済誌『ZAITEN』(6月号)も特集を組み、NHK側の永田町・総務省への接待は相変わらず行われている、職員の好待遇ぶり(課長クラスの基本年棒だけの平均が約913万円。これに各種手当が付く)などスッパ抜いているが、本紙の元にもメディア関係者から告発があったので、別の視点から報じる。

コロナ禍で泣く下請け。一方、NHKは利益アップ?

コロナ禍のなか、民放TV局はスポンサー・広告収入は減るは、飛沫感染の懸念から番組撮影が中止になり番組が作成できなければスポンサー収入がさらに減るなど、大変な思いをしている。

ところが、NHKはこのコロナ禍、まだ2021年度(20年4月1日~21年3月31日)の決算は公表されていないが、逆に純利益は増した可能性さえあるという。その一方で、逆に下請け制作会社側は業績悪化で泣いているはずと。

なぜ、そんな民間TV局ではあり得ない事態が起こり得るというのか?具体的に見てみよう。

連続テレビ小説の本数が減少

NHKの看板番組のひとつ、連続テレビ小説。

新型コロナウイルスの感染拡大で「エール」は昨年4月、番組収録を見合わせることになりそれは約2カ月続いた。

「そのため、取り溜めしていた番組も底を尽き、6月27日からは放送を一時中止。その後、9月11日まで第1回目から再放送していました」(NHK関係者)

この影響により「エール」は、当初予定では20年9月26日が最終回になるはずが、11月28日まで延び、それでも当初予定では全130回のところ120回と、10回分番組は縮まった。

Next: 制作本数が減っても「受信料」が一律で入ってくる

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