ワクチン接種が進めば、日経平均が4万円になっても不思議ではない
日本は残念なことに「ワクチン敗戦国」となっており、ワクチン接種率が非常に低いことが株価を抑えてきました。
欧米のワクチン先進国では、社会の正常化を推し進め、海外旅行も解禁されつつあります。日本も遅ればせながら“ワクチンこそコロナ対策の柱”ということが理解され、接種拡大に向けて「あの手この手」というようになってきました。
この流れに株価が反応し始めました。航空株やその周辺の銘柄が動き始め、トヨタや日立に大規模な投資資金が流入し、5月28日の両社の株価は過去最高値です。
日経平均の予想1株利益は過去最高の2,062円。これを基準に考えますと、PER15倍で3万930円、同じく18倍で3万7,110円、また20倍では4万1,240円です。
PERは4月末でも20倍を超えていたわけですから、日経平均株価が4万円になっても不思議ではありません。
4万円で驚くことはありません。米国のNYダウは30年で10倍以上になっています。
ですから、日経平均株価が3万円を大きく超えても驚くことはありません。それぐらいの力が日本企業についてきたと思います。
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『証券アナリスト武田甲州の株式講座プライム』(2021年5月30日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による