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銀地金が足りない。米国造幣局がシルバーコイン生産延期、何が起きている?

今年2月頃よりネット掲示板の参加者が「インフレに備えて金(ゴールド)や銀を購入しよう」と呼びかけており、世界各地で現物購入運動が起こっています。その影響もあってか、銀不足が加速。米国造幣局では、銀地金が入荷せず、予定していた銀貨の生産計画がずっと先にまで延期になりました。(『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』)

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※本記事は、『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』2021年5月30日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

銀地金不足でシルバーコインが作れない

パンデミック拡大以前より貴金属の不足が起きており、2020年春にはショート・スクイーズが発生していました。

それ以来、ずっと不足の状態が継続しています。

今年2月頃よりネット掲示板の参加者が「インフレに備えて金(ゴールド)や銀を購入しよう」と呼びかけており、世界各地で現物購入運動を起こしています。

この運動で、さらに銀不足が加速しているようです。

米国造幣局では、銀地金が入荷せず、予定していた銀貨の生産計画がずっと先にまで延期になりました。

以下の画像をご覧ください。

出典:US Mint

出典:US Mint

(ア) 2021年の1オンス銀貨の発行予定表です。現在、残っているのが4種類の1オンス銀貨ですが、いずれも当初の予定は6月1日また6月7日でした。しかし銀材料(丸ブランク)が材料難で入荷せず、現在の予定では4カ月後の10月の生産・発売になる見込みだと発表しています。

(イ) 内部コード21XFのサンフランシスコ・ミントの刻印付きの1ドル銀貨の説明です。
赤枠内に10月出荷と記載。赤矢印では1家庭当たりの注文限度が最大で10枚と記載。生産数は17万5,000枚です。

他の3種類ぜんぶ、同じ予定納期10月で10枚上限。ただし内部コードXH、ピース1オンス銀貨は20万枚。内部コードXE及びXGのモルガン銀貨は共に17万5,000枚。

造幣局側の説明(赤字の文章)では、「ホームページ来訪者の極端な増加で出荷遅れになる」と訳の判らない説明をしています。ただし、別の発表文では、「需要が供給を上回る状態」との説明となっています。

(ウ) 2.5オンスの銀メダルの発行予定表です。名称は「米空軍銀メダル」で、発売出荷予定はまったくメドが立っていません。

(エ) このメダルの内部コードはS20MA。発行枚数は未定。1家庭当たりの注文上限は1枚のみ。

Next: 米国造幣局が23トンの銀すら用意できない異常事態

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