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トヨタは電気自動車を売っても儲からない。株価上昇が期待できる関連銘柄の大本命とは?=栫井駿介

EV関連銘柄、本命は?

EV化で必要なくなる部品がある一方で、EV化しても無くならない、むしろ重要度が増す部品もあります。

そういったものを作る企業がこれからは伸びてくると考えています。

その中でも私が本命としているのがデンソーです。

社名の由来が『日本電子装置』ということからも分かるように、自動車の電機関連部品を作っている会社で、EV化の流れにも取り残されないと思われます。

車のエアコン、車を走らせる仕組みである「パワートレイン」、自動運転にも必要となるセンサーを作る「セーフティ&コックピット」、この3つの分野があり、いずれもEVにも必要不可欠なものです。

これらを作る会社として、売り上げの半分はトヨタグループということになりますが、世界第2位となっています。

ライバルとしてはドイツの「BOSCH」「Continental」、カナダの「MAGNA」などがありますが、それらを十分に伍していける力を持っています。

EVになかなか舵を切らないトヨタグループにありながら、デンソーはEVに積極的に投資を行っています。

それがこの図からよくわかります。

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2035年には「内燃系」つまりガソリン車の売り上げが半分になると想定しています。

一方で『CASE』(Connected、Automated、Share、Electric)つまり電気自動車の割合をどんどん増やしていこうという目標を掲げています。

内燃系の成長性の無い分野は切っていき、EVの分野に集中していこうという動きを見せています。

実際にその力も持っています。

エアコンやセンサーなどはEVになっても必要になりますし、高い技術を持っていればより多くの車、よりプレミアムな車に搭載されることになります。

研究開発もかなり積極的に行っていて、その過程でデンソーウエーブという子会社が「QRコード」を開発しました。

それほど発想力や研究開発力は強いものを持っています。

さらに、SiC特許総合力ランキングでは5位に入っています。

SiCとは半導体のことで、当然上位には半導体の会社が入るはずなのですが、その5位にデンソーが入っています。

確かに電気部品に半導体は必要不可欠ではあるものの、専門ではない半導体の研究開発にも余念がないことが見て取れます。

Next: EVで儲かるのは部品会社。デンソーは買いか?

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