60/40ポートフォリオはここから復調?
株式・債券の評価額が下がり、金利の上昇によって債券の利回りも上昇し、今から始めるには絶好の投資環境が整っているからです。
※参考:60/40ポートフォリオを見限るのはまだ早い、歴史が示す-バンガード – Bloomberg(2022年7月6日配信)
Bank of AmericaのBull & Bear Indicatorによると、ポートフォリオの平均現金残高は6.3%、ファンドマネジャーの49%が株式をアンダーウェイト、74%が12ヶ月以内の世界的な景気後退を予想、87%が米国のインフレはピークに達したと見ているようです。
インフレ上昇中(下降中)のポートフォリオの調整
さて、インフレは投資家に大きな影響を与える可能性があります。
エコノミストがインフレを測定するために使用する物価指数と、過去にインフレ環境で最高のパフォーマンスを示した資産クラスとセクターを調査しています。
総合インフレ率には食料やエネルギーなどの不安定な項目への支出が含まれます。一方、コア・インフレ率は、これらの短期的な影響を除外し、潜在的な長期インフレ率の指標と見なされます。
CPI(消費者物価指数)は、消費者が事前に決められた消費財やサービスのバスケットに支払う価格の経時的な平均変化を追跡します。所得税や社会保障税などの税金は、商品やサービスの購入に直接関係しないため除外されます。
CPIはメディアで頻繁に取り上げられる指標ですが、PCE(個人消費支出指数)は米国連邦準備制度理事会が使用する指標です。
CPIとは対照的に、PCEはいわゆる代替効果も加味します。例えば、ガソリンが高くなりすぎたら、人々は乗り換えてバスに乗るなどです。これらの代替効果は、CPIが通常PCEよりも少し高い理由でもあります。
PPI(生産者物価指数)は、生産者の視点から見たインフレを表しますが、CPIは、家計の消費目的で購入された商品やサービスに「のみ」焦点を当てています。
そのため、PPIをCPIの先行指標と見なす人もいます。その理由は、より高い投入価格は、生産者の利益率を圧迫するため、生産者が(少なくともある時点で)それらを消費者に転嫁せざるを得なくなるからです。これにより、最終的にCPIが押し上げられるということです。
インフレ下でポートフォリオはどのように調整するべきか
実際のインフレ率に加えて、投資家は主に、インフレが上昇または下降しているときに自分のポートフォリオを最適化する方法に関心があります。過去のパフォーマンスは将来のリターンを保証するものではありませんが、異なる資産クラスやセクターの過去のトレンドを比較することは参考になります――
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『
花輪陽子のシンガポール富裕層の教え 海外投資&起業実践編
花輪陽子のシンガポール富裕層の教え 海外投資&起業実践編
』(2022年10月28日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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