「円安」は悪いことなのか?
「円安の影響で輸入品の価格が上がり物価上昇が続いている」という報道は多いですね。
円安の報道を見ていると「円安は悪いこと」と思ってしまう人もいるでしょう。
まずは、円安のメリットとデメリットを考えてみましょう。
円安のメリットは、日本の製品を海外に売りやすくなることです。
海外からすると円安は、日本のモノやサービスが安くなる状態です。
輸出産業の業績向上や外国人の旅行者が増加することに繋がります。
また、日経平均株価も上昇する傾向にあります。
日経平均の225銘柄、いわゆる大企業は円安でメリットを受ける企業の割合が多いからです。
また海外資産、例えば米国株や米国ETF、投資信託でも海外の株価指数に連動するタイプの銘柄を購入していれば円安の影響を受けて上昇します。
円安になると大企業にはメリットですし投資をしている人にもメリットは大きいです。
円安のデメリットを受けるのは消費者
では、円安のデメリットは何でしょうか?
円安のデメリットは、輸入製品の価格が高騰することです。
例えばユニクロやニトリは、海外生産製品を輸入して販売するので円高の方にメリットがあります。
食品を中心に生活必需品やガソリンなど輸入に頼っています。
食品や日用品の値上げがあっても、賃金は、なかなか上がりません。
給料が変わらないのに支出が増えるのですから「生活が苦しい」「お金がない」と感じる個人は多くなります。
円安は、大企業や投資家にとってはメリットですが個人消費者としては、デメリットになります。
特に今年2022年は急激に円安が進みました。
1月は115円くらいだったのに10月には150円になってしまったのです。
何度か記事にしていますが、円安時に外貨建て資産を保有していないとあなたの資産が減ってしまうのです。
『教育貧困にならないために』(2022年11月5日、6日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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