FRBのパウエル議長が、ウクライナのゼレンスキー大統領を騙るロシアのコメディアン2人組の偽電話にひっかかって、直接ビデオ通話を行っていたことが判明して話題になっています。米国の金融政策を握る要人なのに、こんなに脇の甘い存在でよいのでしょうか。幸いなことに英語のわからない本邦の岸田首相はターゲットになっていないようですが、各国で被害に遭う首相や大統領が続出しています。(『 今市的視点 IMAICHI POV 今市的視点 IMAICHI POV 』今市太郎)
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FRB議長が「偽ゼレンスキー」とビデオ通話…
FRBのパウエル議長が、ウクライナのゼレンスキー大統領を騙るロシアのコメディアン2人組の偽電話にひっかかって、直接ビデオ通話を行っていたことが判明して話題になっています。
主要国の要人ともあろう人物がろくな本人確認もせずに、偽者とビデオ通話をするというのはかなり呆れる話。
まぁある意味、よくぞここまでダマくらかしたものだと感心させられる状況です。
いたずら電話で有名な「ボバンとレクサス」の仕業
今回、パウエルに偽ゼレンスキーでアプローチしたのは、ロシアのコメディアン2人組。「ボバンとレクサス」こと、ウラジーミル・クズネツォフ氏とアレクセイ・ストリャロフ氏とのこと。
テレビ通話ですから、よほど顔も似ていたものと思われます。
すでにウォール・ストリート・ジャーナルはその通話の抜粋映像を公開しており、パウエルはまんまと偽物との会話に取り込まれたことが露見してしまいました。
そもそもFRB議長が気安くウクライナ首相とビデオ通話するのが信じられない
この話で驚かされるのは、米国の金融政策を司るFRBの重鎮であるパウエル議長が、いとも簡単にウクライナの大統領からのアプローチに応じて通話をしたということ。
FRBは「機密情報については議論していない」としていますが、実態はまったくわからない状況です。
ウクライナのゼレンスキーについては、イエレン米財務長官もサプライズ訪問していますから、米国政権との距離が極めて近いことは理解できます。
とはいえ、いとも簡単にFRB幹部とも通話ができる関係であるということは、正直、相当驚きの状況です。
ウクライナは米国にとってそういう関係なのか?ということを、改めて感じさせられることになりました。
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