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米デフォルト、実際に起きたらどうなる?ジム・ロジャーズが「金や銀をベッドの下に置いておきたい」と語るワケ=花輪陽子

米政府の債務上限引き上げをめぐって与野党が協議していましたが、基本合意に達したとの報道が出ています。懸念されていたデフォルトは回避に向かっていますが、もし実際に起きたらどうなるのでしょうか。また、どう資産を守ればよいのでしょうか?天才投資家のジム・ロジャーズ氏は「世界の終わりがあるのなら、金や銀をベッドの下に置いておきたい」と語っています。(『 花輪陽子のシンガポール富裕層の教え 海外投資&起業実践編 花輪陽子のシンガポール富裕層の教え 海外投資&起業実践編 』)

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※有料メルマガ『花輪陽子のシンガポール富裕層の教え 海外投資&起業実践編』2023年5月25日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:花輪陽子(はなわ ようこ)
外資系投資銀行を経てFPに。2015年からシンガポールに移住。ジム・ロジャーズ著『日本への警告 米中朝鮮半島の激変から人とお金の動きを見抜く』(講談社+α新書)をインタビュー監修。『シンガポールで見た日本の未来理想図』(講談社+α新書)『夫婦で貯める1億円!』(ダイヤモンド社)など著書多数。「ホンマでっか!?TV」「有吉ゼミ」などテレビ出演や講演経験も多数。

回避された危機…もしアメリカがデフォルトするとどうなる?

こんにちは。シンガポール在住ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。

「アメリカがデフォルトするとどうなるのでしょうか?」こんな質問を最近よく受けます。米国では、政府が法律で決められた債務上限に到達をすると、議会の承認がないと追加の借り入れをすることができません。

認められない場合は国債の元本償還や利払いに回す資金が調達できなくなり、デフォルトに陥るリスクがあります。

金融関係者の間では毎年の恒例行事のように見守っていますが、議会が上下院で多数党が異なる「ねじれ」議会となっている今回は、例年以上に議会の承認を得ることが困難と見られて警戒されていました。

※参考:ホワイトハウスと共和党、債務上限問題で原則合意-デフォルト回避 – Bloomberg(2023年5月28日配信)

2011年にも米国の債務上限問題が深刻になり、8月2日に債務上限がギリギリのところで引き上がったものの、8月5日に米国債の格付けが下がり、前後の約10日間の間に株式市場が大きく下がったということがありました。

このとき、S&P500は約17%、ユーロストックは約22%、日経平均は約10%の下落でした。為替も米ドル安になり、金や銀は大きく上昇をしました。

ジム・ロジャーズ「世界の終わりがあるのなら、金や銀をベッドの下に置いておきたい」

株式のポジションが大きい人はプットオプションを数ヶ月間かける、ポジションを一時的に減らすなどで、リスクを軽減させることが可能です。

また、金や銀の価格が上昇をしていますが、こうしたものをポートフォリオに加えて保険をかけることも考えられます。

先日もジム・ロジャーズ氏にインタビューをしましたが、相変わらず金や銀は保有しており、「世界の終わりがあるのなら、金や銀をベッドの下に置いておきたい」と言っていました。

米国債のデフォルトリスクだけではなく、ロシアが核を使用するリスクなど、様々なリスクを世界は抱えているからでしょう。

Next: 円安による資産目減りを回避しつつ、日本バブルに乗る方法は?

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