fbpx

バフェットも警鐘「米銀の格下げ」で世界経済に何が起こるか。背景にある数々の“懸念”と長期投資家が今やるべきこと=栫井駿介

長期投資家へのアドバイス

長期投資においては、高値掴みをしないためにも目先に対しては悲観的であることが多いです。

一方で、何年も先に対してはどちらかというと楽観的な部分があります。

危機が訪れてもそれを乗り越えて、長期間に渡って価値を伸ばし続ける企業に投資をしているからです。

したがって、長期投資家にとってのアドバイスは、逆境を乗り越えられる強い企業を見つけ、株価が下がった時に少しずつでも買い増すことです。

個人投資家にとって重要なことは、リターンのパーセンテージではなく、株数を積み上げていってそれがいくらになるかということだと思います。

最後に相場循環図を見てみましょう。

E79BB8E5A0B4E5BEAAE792B0E59BB3-1.png

今は、この③の逆金融相場にあり、金利が上昇し株式市場にとって厳しい局面で、その後不景気が訪れると逆業績相場がやってきます。

このところの株価上昇はその間の中間反騰の位置にあるものと思われます。

本当に良い企業はこの時点で買い始めても良いと思いますが、今後、逆業績相場が訪れる可能性を頭に入れておく必要があります。

結局言えることは、良い企業を見つけて、それを着実に淡々と買い進めることが大切だということです。

(※編注:今回の記事は動画でも解説されています。ご興味をお持ちの方は、ぜひチャンネル登録してほかの解説動画もご視聴ください。)


つばめ投資顧問は、本格的に長期投資に取り組みたいあなたに役立つ情報を発信しています。まずは無料メールマガジンにご登録ください。またYouTubeでも企業分析ほか有益な情報を配信中です。ご興味をお持ちの方はぜひチャンネル登録して動画をご視聴ください。

※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取り扱いには十分留意してください。

【関連】トヨタにとって日野自動車は用済み?除名処分は「いすゞ・日野」経営統合への布石か=栫井駿介

【関連】なぜトヨタは5年間税金を払わなかったのか?政治献金で100倍得する大企業、減収分は消費税でまかない国民だけがやせ細る=神樹兵輔

【関連】トヨタ米販売「初の首位」は危険。中間選挙前のバイデン“円高制裁”と日本叩きに要警戒=今市太郎

【関連】バフェットに憧れた孫正義さん、ど素人投資で3.2兆円大赤字へ。天才と凡人の投資姿勢に5つの差=栫井駿介

image by:Rob Crandall / Shutterstock.com
1 2 3

バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2023年8月27日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

無料メルマガ好評配信中

バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問

[無料 ほぼ 平日刊]
【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー