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『呪術廻戦』はサイバーエージェント株を救うか?株価が上がる3つの条件。長期投資家が注視するAbema黒字化の時期=佐々木悠

本当に株価は上がるのか?

サイバーエージェントの現状と、未来についてイメージできましたか?

今後業績が拡大し、それに伴って株価も上がるのであれば、上記3つのシナリオが想定されます。

これを実現可能性が高い順に並べると、

メディア事業の黒字化、広告事業の利益率改善、ゲームのヒット、だと考えます。

 

その中でも最も可能性が高いと考えられるメディア事業のリスクを考えます。それは投資が拡大する可能性です。現状、投資を弱める方向性ではなく、さらなる投資が継続される見込みです。

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出典:サイバーエージェント 23年9月期決算説明資料

この投資は、成長性を促すためには必要な投資です。しかし、目先の株価や業績に対しては悪影響を与える可能性もあります。だからこそ、業績拡大に向けて、WINTICKETのなど周辺事業の成長が継続するのか?ということがポイントになりそうです。つまり、Abemaの投資資金をWINTICKETが回収できるかが焦点になるでしょう。

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出典:サイバーエージェント 23年9月期決算説明資料

仮に営業利益が伸び、株価が上昇するのであれば、24年9月期の営業利益300億円(前年比+22%)では物足りないかもしれません。

投資が膨らんでいることは理解できるのですが、利益率が1%改善されれば、営業利益が375億円です。この数字はAbema開始前の、2016年と同じ規模です。

メディア事業の黒字化達成と、インターネット広告事業の利益率改善が上手く組み合わされれば、達成可能だと考えます。ゲーム事業のサプライズもあるかもしれません。今後もサイバーエージェントの動向を追っていきたいと思います。


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image by: slyellow / Shutterstock.com
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2023年11月22日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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