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なぜ長期投資家にとって「ROE(自己資本利益率)」が重要なのか。プロが買う基準と注目する4銘柄=栫井駿介

東京エレクトロン<8035>

海外で強いというところでは、言わずと知れた東京エレクトロンです。

日本の半導体製造装置は半導体市場の中で無類の強さを持っていて、半導体は世界中で使われるものなので、日本で作っていても自動的に海外で売れるというかなり優位な状況にあります。

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出典:マネックス証券

業績もガタガタしながらも伸び続けています。

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出典:マネックス証券

ROEも上がってきていて、直近では30%くらいとなっています。

半導体市場が勝手に拡大していくので、今の強みを維持できるのであればまだまだ伸びしろはあると思います。

ただ、東京エレクトロンは少し株価が高い部分があるので、その点は勘案する必要があります。

ヘルスケア:シスメックス<6869>

ヘルスケア市場は半導体ほど派手ではありませんが、世界的に寿命が延びていて、それに従って拡大し続けます。
その中で現時点で強みを持っている企業は将来的な成長が期待できます。

 

代表的な例を挙げるとシスメックス<6869>があります。

血液検査の検査装置などを作っている企業で、この分野では強いですし、一度病院に採用されればシステムがそう変わることはありませんから必然的に伸び続けることができます。

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出典:マネックス証券

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出典:マネックス証券

業績は右肩上がりになっていますし、ROEも(一時異常値が出ていますが)10%以上の高いところを維持し続けています。

野村総研<4307>

国内のITでは野村総研があります。

投資信託のシステムなどを作っている企業ですが、これも一度導入したら使い続けることになりますし、日本独自の部分もあり、手堅く業績を拡大してきています。

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出典:マネックス証券

ROEに関しても、DXブームもあり、直近はROEとしては高すぎる部分もありますが、それ以前も10%以上を維持していて、評価できます。

Next: まだある長期投資のプロが注目する企業

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