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ジム・ロジャーズ氏「最後の米株ラリーを経て世界恐慌は2025-26年、私の生涯で最悪の事態になるでしょう」ダウ史上最高値からの暴落を回避するQ&A

世界三大投資家の一人、ジム・ロジャーズ氏のメルマガ『Make Japan Great Again』では、5月限定で初月購読料無料キャンペーンを実施中。そこで今回はその中から、アメリカ株式市場ドル円相場に関するQ&Aをピックアップしてご紹介する。メルマガではジム・ロジャーズ氏への直接質問も可能、あなたからの質問を楽しみにお待ちしている。

※『世界三大投資家ジム・ロジャーズの「Make Japan Great Again」』次号は2024年6月2日配信です。ご興味を持たれた方はこの機会にご購読ください。

プロフィール:ジム・ロジャーズ
1942年、米国アラバマ州生まれ。イェール大学で歴史学、オックスフォード大学で哲学を修めた後、ウォール街で働く。ジョージ・ソロスとクォンタム・ファンドを設立し、10年間で4200%という驚異的なリターンを上げる。37歳で引退した後、コロンビア大学で金融論を指導する傍ら、テレビやラジオのコメンテーターとして活躍。ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び世界三大投資家と称される。

「世界恐慌は早ければ2025年にも。私の生涯で最悪の事態になるでしょう」

<読者からの質問>

近年中に世界恐慌は起こるでしょうか?今のバブルはいつはじけるでしょうか?私は金先物ダブルブルで積立を始めようと思っています。いい投資だと思いますか?円安はどこまで進むのでしょうか?

<ジム・ロジャーズ氏の回答>

大きな問題が起きたときに備えて、私は金も銀も保有しており、売るつもりはありません。何か問題が起きると、世界はいつも金と銀に目を向けてきましたよね。そして、これからもそうし続けるでしょう。だから私は、もしまた世界が大きな経済問題を起こしたときに備えて、金と銀を保有しています。

おそらく来年か再来年に世界恐慌は起きるでしょう。というのも、2008年からの歴史を見てください。2009年以降、いたるところで負債が急増しています。アメリカだけでなく、どこの国でも食べることに困っている方がいます。中国でさえ、負債を抱えています。だから、次に問題が起きたら、私が生きている間で最悪の事態になるでしょう

だから心配してください。でも皆さん、何が起きているのかを理解すれば、心配にはなるでしょうが、備えはできるはずです。そして、何が起きても大丈夫なように準備すれば、おそらく上手くいきます。どんなに悪い状況でも、いつも上手くいく人たちはいます。あなたがその一人になることを願います。私も生き残ることを願っています。

金先物に関して、トレードの仕方によっては、誰にでもできるものではない気がします。しかし、自分のやっていることが分かっていれば、先物で大金持ちになることはできるでしょう。

レバレッジは破産することもあるので気をつけてほしいです。ほとんどの人が苦しみますが、自分のやっていることが分かっている人にとっては、レバレッジはすぐに大金持ちになれる手段です。そのことを十分に理解せずに先物を見ている人のために、このような注意書きを入れておくべきだと感じました。

もし、あなたが自分のやっていることを十分に理解し、わかっているのであれば、先物は素晴らしいものです。

バブルが弾けるという点では、私たちは何も時間を計ろうとしているわけではありません。今度、株式市場の問題、経済の問題が起きたら、私の生涯で最悪の事態になるでしょう。というのも、前回問題が起きた2008年と比較すると、負債が大きな問題になっているからです。

2008年のリーマンショック時には中国が世界を救済してくれました。しかし今、中国でさえ莫大な負債を抱えています。日本もアメリカも驚異的な負債を抱えています。つまり、世界を見渡しても、これほど多くの負債を抱えた時代は、世界の歴史上ほとんどないのです。しかも、それは毎日増え続けています。

アメリカや日本の現状を見れば、人間が物理的に返済できる方法はありません。これは持続可能な状況ではありません。

それと円安は対ドルでどこまで進むのかという質問ですが、私の生涯の中で、対ドルでの375円という数字を見たことがあります。円相場が375円だった時、日本は健全だと誰もが思っていました。健全な国で、経済もうまく回っていました。しかし、375円以降、日本の借金は急増し、人口は減少しています。

では、なぜ円は再び375円にならないのでしょうか?なぜなら、日本の銀行家たちは毎日、目を覚ますと全力でお金を刷り始めるからです。彼らはそれが得意なのです。日本人は決心すればいろいろなことができます。

しかし、なぜ円が崩れないのか私にはわかりません。今後数年のうちに――それを防ぐことができるのは、ドルがさらに悪化した場合だけでしょう。米ドルが大惨事になることです。それに比べれば、終わりは良く見えるだろうが、良くはないでしょう。

Next: 米ドル、そして日本円の見通しは?

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