■要約
GMOメディア<6180>は、GMOインターネットグループ<9449>のメディア事業会社で、ポイントサイトやブラウザゲームプラットフォーム、業界特化型メディア(学び・美容医療)を通じて広告収入や課金収入等を得るメディア事業と、メディア事業で蓄積したノウハウ・システムを活用して、他社メディアの収益化を支援するファン育成・リピート促進サービスや成果報酬型広告プラットフォームサービスが含まれるソリューション事業を展開する。
1. 2025年12月期の業績概要
2025年12月期の連結業績は、売上高で前期比7.7%増の7,115百万円、営業利益で同18.2%増の901百万円となり、3期連続で過去最高益を更新した。ポイント関連事業が堅調に推移したほか、美容医療領域が大きく伸長したことが増収増益要因となった。2020年以降、業界特化型メディア(学び、美容医療)やストック型ビジネス育成のための先行投資を実施し、収益構造の変革を進めてきたことが持続的な成長につながっている。実際、全社ベースの売上総利益のうち、業界特化型メディアの占める比率は2022年12月期の約14%から2025年12月期は約31%まで上昇した。
2. 2026年12月期の業績見通し
2026年12月期の連結業績は売上高で前期比5.4%増の7,500百万円、営業利益で同5.3%増の950百万円と増収増益が続く見通しだ。親会社株主に帰属する当期純利益に関しては、連結子会社であるGMOビューティー(株)の債務超過解消により、非支配株主持分利益が発生することで同10.3%減の580百万円と減益を見込む。前期に美容医療関連で特需的に発生した案件がピークアウトしたことや、インターネット広告市場の環境変化による影響などを鑑み、堅実な計画とした。
3. 成長戦略
今後の成長戦略としては、1) ポイント・ゲームプラットフォーム事業で培った集客及びリピーターづくりのノウハウとAI・データ活用スキルを成長領域(学び・美容医療・+α)へと展開し、より高い成長を目指す、2) ストック事業の拡大による安定成長基盤を構築する、の2点に取り組む方針だ。集客ツールとなるメディアと事業者の経営支援ツールの両方を提供できる強みを生かして、ストック型ビジネスを強化していく。学び関連事業では、生成AI活用による作問・採点支援ツール「コエテコStudy」を2025年より高等学校の教科「情報l」向けに提供を開始したが、2026年4月からは実教出版(株)と共同で教師向けの情報プリント作成ツールの販売を開始するほか新たな教科での開発も進めており、2027年以降の本格成長が期待される。
4. 株主還元方針
同社は株主還元策として、2025年12月期より連結配当性向65%以上を基本に配当を実施してきたが、2026年12月期より利益水準の変動に左右されにくい安定的な株主還元を実現するため、新たにDOE(連結株主資本配当率)5%を下限指標として導入した。両基準のうち高い配当額を採用する。2025年12月期末の1株当たり配当金は241.0円(配当性向66.8%)を実施し、2026年12月期は親会社株主に帰属する当期純利益が減益見込みとなっているため210.0円(同65.4%)と減配予想となるが、利益が計画を上回るようであれば配当の上積みが期待される。
■Key Points
・2025年12月期は美容医療関連の成長により3期連続で最高益を更新
・2026年12月期は売上高、営業利益、経常利益で1ケタ台の増収増益見通し
・業界特化型事業で複利成長戦略を推進し、高成長を目指す
・配当性向65%またはDOE5%のいずれか高い方の配当を行う方針
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
いま読まれてます
記事提供: 
元記事を読む