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RIZAPグループ、営業利益前年比6倍で過去最高益更新を視野 チョコザップ再成長へ

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2026年5月14日に発表された、RIZAPグループ株式会社2026年3月期決算説明の内容を書き起こしでお伝えします。

目次

瀬戸健氏(以下、瀬戸):RIZAPグループ株式会社代表取締役社長の瀬戸です。本日は、決算説明会資料に沿って、5点をご説明します。

ハイライト、2026年3月期の連結業績、2027年3月期の連結業績予想、チョコザップ事業の状況、チョコザップ事業の成長戦略、株主還元についてご説明します。

ハイライト

ハイライトからご説明します。収益基盤の確立により、営業利益は前年同期比6倍の111億円を達成しました。今期は、過去最高益を見据えた成長を加速させていきます。

1点目は、筋肉質な収益基盤の確立を証明した点です。「チョコザップ」を始めて3年が経ちました。1年目、2年目、3年目にわたり先行投資を多数行い、本当に黒字化できるのかとご心配をおかけした方も多くいらっしゃったと思います。

しっかりと収益基盤を整えた結果、前年同期比で92億円増加し、6倍の111億円の営業利益を達成しました。

2点目は、今期の業績予想についてです。2027年3月期の営業利益に関しては、後ほど詳細をご説明します。新規出店を1年半停止していましたが、日本国内で最大650店舗、海外で最大150店舗の新規店舗を開発する予定です。過去最高水準となる新規出店への投資を進めます。

既存店舗1,900店舗の全店リニューアルを決定しました。この投資額および時期により、今期に費用化されるコストが上下するため、一定のレンジを持たせています。当社の過去最高益である136億円を超える水準を視野に入れています。

3点目は、「チョコザップ」の新成長戦略です。「チョコザップ第2章」の進化や海外展開の強化によるマーケット拡大とLTVの最大化を目指します。前期は香港、台湾、シンガポールへの新規出店を進め、確かな手応えを得ています。今回は、最大150店舗の新規店舗開発を計画しています。

新たに展開している女性専用店舗が好調なことから、積極的に最大300店舗の新規出店を進めます。「チョコザップ」の新成長戦略を掲げており、こちらについても後ほど詳細をご説明します。

連結業績 エグゼクティブサマリー(IFRS)

2026年3月期の連結業績についてです。スライドのとおり、営業利益は19億円から111億円へと6倍に向上しています。

主要子会社トピックス

RIZAPのチョコザップ事業についてです。スライドの左にありますように、前年同期比で18倍の営業利益を達成しました。スタートして3年となりますが、グループ内でチョコザップ事業を含むRIZAPの営業利益は、グループ全体の50パーセントを超えています。

グループ各社も、続々と過去最高益を達成しています。REXT、五輪パッキング、一新時計など、グループ全体で過去最高益を実現しており、全体として収益が大幅に向上しています。

通期経営成績サマリー(IFRS)

通期経営成績サマリーは、スライドのとおりです。

連結売上収益 前年同期比較

連結売上収益の前年同期比較は、スライドのとおりです。

連結営業利益 前年同期比較

営業利益については、「チョコザップ」を中心とした利益が52億円向上したことが、今回の利益を押し上げた大きな要因です。

営業損益の推移(年次)

我々の過去最高益は136億円ですが、「チョコザップ」を開始した段階で、2023年3月期には49億円の営業損失を計上しました。これは先行投資によるものです。しかし、その投資が実を結び、前期は111億円の利益を達成することができました。

今回、新規店舗と既存店の全面リニューアルにより、150億円を超える投資を行う計画です。150億円を超える投資を行いながら、過去最高益水準を更新するという新たな成長ステージへ進んでいきます。

主要グループ会社 実績

スライドは、グループ各社の前年同期比を示しています。

連結財政状態計算書サマリー(IFRS)

連結財政状態計算書サマリーは、スライドのとおりです。

純資産比率の推移

純資産比率は過去最高水準の39.5パーセントとなり、収益力の強化に伴って財務健全性が飛躍的に向上しています。

キャッシュ・フローの状況

大きく稼ぐ事業に成長しており、1年間で300億円を超える営業キャッシュ・フローを達成しました。

「チョコザップ」の収益向上に加え、グループ各社による棚卸資産の削減および適正化の結果として、50億円以上の在庫削減を実現しました。私たちの収益性や財務の健全性、ならびに各種経営指標が大きく向上しています。

これらの取り組みを通じて、営業キャッシュ・フローおよびフリーキャッシュ・フローが大きく向上しました。

フリー・キャッシュフローの推移

フリーキャッシュ・フローの推移についてです。2023年3月期には69億円の大きなマイナスからスタートしましたが、2026年3月期には302億円のフリーキャッシュ・フローとなり、3年間で371億円の改善となりました。

財務健全性の推移

スライドのとおり、現預金241億円に対して、負債329億円から始まりました。大きく負債が膨らみ、現預金を減少して投資を行っていた厳しい時期もありました。その投資が実を結び、3月末時点で、有利資産を上回る現預金が手元にあります。これにより、実質無借金経営を実現しました。

連結業績予想

2027年3月期の連結業績予想についてご説明します。変化する外部環境に対応し、機動的な出店戦略で利益成長を確実なものにしていきます。現在、多くの紛争が発生している中、新規出店においては資材の調達やさまざまな環境変化を一定程度見込む必要がある状況です。

その中で、機動的な出店および投資を進めます。特に投資については、新規出店や店舗の改装に関する費用が今期にインパクトを与えることになります。しかし、1年をかけて新規出店を行っても、会員数は徐々に増加していくため、出店後の売上への影響は非常に限定的です。

これは来期を見据えた投資であり、収益に関しては幅を持たせた予想となっています。

グループ連結方針

選択と集中を加速する中で、低成長領域への投資、低成長および低収益分野の効率化、さらには事業売却も視野に入れて検討していきます。

海外では、「チョコザップ」の展開を加速させることに加え、BRUNO、五輪パッキングなどを含む海外事業の強化を進めます。

新規事業では、先日発表しましたRIZAP建設の立ち上げに関わる投資、シナジーの追求、そして事業の買収および売却を戦略的に推進するM&Aを、今期の重要な取り組みとして掲げています。

生産性・コストでは、後ほどご説明しますが、AIを活用した生産性向上とリソースの最適配分を進めています。特に、「チョコザップ」の無人店舗を支えるAIの活用は、収益性の向上に大きく寄与しており、さらにグループ全体の生産性向上にも大きく貢献しています。その点についても、後ほど詳しくご説明します。

chocoZAP及び関連事業方針

「チョコザップ第2章」への成長投資に注力する中で、2026年3月期には収益を確実に実現できることを証明してきました。今後もチョコザップ事業を中心に、成長エリアへの集中的な投資を推進していきます。

成長投資については、年間150億円を超える投資を計画しています。出店投資は、最大で800店舗を見込んでいます。内訳としては、国内では最大650店舗、海外では最大150店舗となります。

設備投資については、既存店全店舗のリニューアルを推進していきます。女性専用店舗は、今期中に最大で300店舗の出店を計画しています。

AXへの投資として、AI店長による完全自律型店舗の実現にも取り組んでいます。詳細については、後ほどご説明します。

チョコザップ会員数の推移

チョコザップ事業の状況についてです。KPIの推移として、「チョコザップ」では1年半にわたり新規出店および広告宣伝を半減以下に抑制してきました。その結果、会員数は1年間で一定の減少が見られました。

今期に入ってから、徐々に出店を再開しています。それに伴い会員数も下げ止まり、増加に転じています。

チョコザップ店舗数の推移

1年半、新規店舗の出店を抑制してきましたが、これからは年間最大800店舗を出店し、事業を拡大していきたいと考えています。

チョコザップ退会率の推移

退会率についてです。広告宣伝の効率化の中で、新たなライト層や初心者のお客さまにアプローチしました。特にトライアルキャンペーンや無料キャンペーンなどを実施した結果、顧客獲得効率が大きく向上しました。

ライト層のお客さまが多かったこともあり、キャンペーン直後には退会率が大きく上がる状況が見られました。しかし、総合的に考えると、広告宣伝を含む効率や新規入会者の獲得効率および収益性においては、一定程度の退会率があったとしても、全体として収益性が高まると判断しています。

そのため、引き続き一定程度の退会率を許容しながら進めていく方針です。なお、3月には特別に退会率が上がりましたが、4月現在では下がりつつある状況です。

このようなかたちで、無料期間終了に伴う一定の退会は発生しています。ただし、広告費の効率的な運用による効果がその影響を上回っているため、引き続き広告費の効果を優先していきたいと考えています。

チョコザップ退会率と品質指標の推移

退会者については、キャンペーン経由でご入会いただいた方と、通常経由でご入会いただいた方に分けて分析しています。やはり、キャンペーン経由でご利用いただいた方の退会率は一定程度高い結果となっています。

ただし、通常経由でご入会いただいたお客さまの退会率は減少しており、継続率が向上しています。この点については、カテゴリ別に分けて分析した場合に、徐々にお客さま満足度や継続率が向上していると言えると考えています。

スライド右側のグラフは、品質の指標を示しています。清掃スコアについては、5点満点中の評価となっています。年末から清掃スコアを向上させ、お客さまにご満足いただけるよう、大規模清掃を毎月全店で実施しています。

その結果、清掃に関しても徐々にではありますが、お客さまの満足度が向上していると実感しています。

チョコザップ関連事業の2026年3月期 通期収益構造(前期比)

1年半かけて収益基盤の再構築を進め、損益分岐点を大幅に引き上げました。

広告宣伝費は前年比46.2パーセント、つまり53.8パーセントの削減を実現しました。固定費は前年比72パーセント、変動費は82.3パーセントに削減した結果、営業利益の効率が2.2倍となり、収益性が大きく向上しました。

この1年間では、大規模な広告宣伝を行うことなく、1店舗当たりの会員数や売上を追求するのではなく、収益性の向上に注力してきたことが特徴です。

1年前には想定できなかった、さまざまなトラブルがありました。例えば、24時間営業に伴う連続使用が原因で、機器が大きく消耗してしまい、エアコンの修理代だけで1ヶ月に1億円以上かかるなど、緊急的な対応が多く発生したのが2年前です。

この1年間でそれらを内製化し、しっかりとメンテナンスを行うことで、自社修理が可能な体制を整えた結果、そのようなイレギュラーな出費が減り、収益性の見通しが安定する事業へと変化しました。

今年度以降は店舗数の増加に伴い、本社の人件費や固定費などが分散され、1店舗当たりの共通コストの負担が低下することが見込まれます。その結果、収益性がさらに向上することを期待しています。

この向上した収益を、新規出店やお客さまの満足度向上に向けた全面的な改装への投資として費用を計上しています。

FC全国本格展開

圧倒的なフランチャイズ(FC)需要が足元で確認できたため、現在は譲渡だけでなく新規出店も増加しています。

これまでは局所的な展開として、都心部や首都圏、主要都市を中心にフランチャイジーのみなさまの加盟からスタートしました。今後は全国展開を行い、全面的に展開を進めていきます。

今年に関しては、今期の新規出店した店舗も含めた、既存店の約10パーセントをフランチャイジーのみなさまと協力しながら広げていく計画です。

チョコザップ海外出店進捗

海外事業についてです。1年をかけて、大きな手応えを感じています。香港での勝ちパターンを中心に、アジア全域への横展開を進めています。本格展開中の香港に加え、好調な台湾を中心として、今期は最大150店舗の出店を加速していきます。

チョコザップ香港

香港と台湾についてご説明します。生活密着型のオールインクルーシブモデルが奏功し、日本と比べて1店舗当たり2.5倍の収益力を実現しています。一気に本格始動し、アジアNo.1チェーンの基盤を固めていきます。

香港・台湾の投資額や店舗の広さは日本に比べて約2倍となっており、投資額も同様に約2倍です。一方で、会員数は1.4倍、客単価は1.8倍です。その結果、1店舗当たりの収益力は日本の2.5倍、売上も2.5倍となっていることをご理解ください。

売上のインパクトについても同様で、1店舗当たりのインパクトが2.5倍、投資は約2倍であることをご理解いただきたいと思います。さまざまな検証を重ね、第1弾、第2弾、第3弾と進めてきた出店ですが、店舗を出店するたびに収益性が改善してきました。

現在は、5ヶ月間で単月黒字を達成しており、出店のたびに収益性の改善が実現しています。そのため、まずは香港で最大100店舗の出店を本格的に開始します。

香港市場:成長ポテンシャルと戦略的優位性

高単価の香港市場を低価格・多機能モデルで攻略しています。フィットネス参加率を劇的に引き上げ、100万人の市場ポテンシャルを開拓していきます。香港は日本同様にフィットネス参加率が非常に低く、5.8パーセントとなっています。

我々は、これを欧米のような20パーセントまで引き上げることを目指しています。出店の可能性については500店舗以上、会員ポテンシャルとしては50万人以上を見込んでいます。

当社のビジネスが大きな反響を呼んでいるのは、香港特有の狭小住宅環境などが影響しています。例えば、洗濯機を自宅で所有していない方々が多く、外部のサービスに頼っていることが挙げられます。

スライド右側に示しているとおり、フィットネスジムやマッサージ機を含む外部サービスの利用において、利用者の1ヶ月当たりの消費金額は、ワークスペースが3万円から6万円、ランドリーが8,000円から1万2,000円となっています。

「チョコザップ」であれば、月額5,000円以下で、これらのサービスをオールインクルーシブで利用可能です。このように「チョコザップ」は、フィットネスだけでなく、さまざまな目的や動機を持つお客さまにご利用いただいています。

日本発となる新しいサービスのかたち、フィットネスのかたちが、現在アジアを中心に広がりつつあり、非常に大きな可能性を秘めていると確信しています。今後の展開にぜひご期待ください。

直近の利用状況によると、フィットネススペースだけではなく、マッサージチェア、ワークスペース、ランドリースペースといった多様なサービスをご利用いただいています。

チョコザップ台湾進捗

台湾での本格展開を決定し、2店舗をオープンしました。

オープン1ヶ月後の平均会員数は日本の4倍となり、非常に好調な滑り出しとなりました。スペースは日本の2倍規模で、投資額も2倍をかけています。フィットネス参加率は3パーセントであり、まだ多くの成長ポテンシャルを秘めていると考えています。

「チョコザップ」の成長ポテンシャルについて、台湾では1,000店舗以上の展開と236万人以上の会員数を見込んでいます。今回、早い段階で直近の都心部において10店舗の展開を予定しており、引き続き大きく投資を進めていきます。

さまざまなサービスが非常に活況で、大変ご好評をいただいています。マッサージチェアやカラオケはもちろん、セルフエステ、セルフ脱毛、セルフホワイトニングといったフィットネスの枠を超えた新しいサービスが多くの利用者に支持されています。

チョコザップビジョン(健康の社会インフラ化)

チョコザップ事業の成長戦略についてです。「運動をもっと自由に。健康をもっと身近に。そんなあたりまえを日本から世界へ。」というコンセプトを掲げています。

健康の社会インフラへチョコザップのCSV戦略

当社はフィットネスジムという枠組みを超えて、健康の社会インフラとしての役割を担うべく、「チョコザップ」を通じたCSV戦略を展開します。単なる健康づくりを超え、医療費問題や地域の衰退といった社会課題を解決するインフラへと進化することを目指しています。

チョコザップの社会課題への貢献価値

現在の日本社会では、運動習慣がないことにより、さまざまな弊害が生じています。具体的には、介護費が12兆円、医療費が49兆円、メンタル不調による経済損失が7兆6,000億円とされています。

これに対し、運動習慣を取り入れることによる改善効果として、要介護率が20パーセント改善、年間の医療費が1人当たり5万8,000円抑制、1年間におけるメンタル不調の日数が約5パーセント減少することが示されています。

「チョコザップ」は、すでに100万人を超えるお客さまを抱えています。全国で8,000店舗、400万人規模に達した場合、運動を日常的に行うことによる日本全体への経済波及効果が2兆円を超えると試算されています。

より多くの人々を健康で元気にし、日本全体を活性化させることで、我々は社会的課題に真摯に取り組んでいきたいと考えています。

社会インフラに向けたチョコザップのCSV戦略

「チョコザップ第2章」では、マーケットを劇的に拡大させます。フィットネス参加率を4.5パーセントから20パーセントへ押し広げる、日本最大級の社会インフラ化構想を掲げています。

目標フィットネス人口を2,490万人、「チョコザップ」会員数目標を市場シェア16パーセントの約400万人として、圧倒的No.1の地位を確保します。「チョコザップ」の国内店舗数は8,000店舗に達し、さらに6,000店舗分の潜在的な可能性があると考えています。

出店余地の証明

そのような中で、どのように出店を進めていくのかについて、我々はサービスのポテンシャルを考慮しつつ、「チョコザップ」の開始当初から検証してきました。

開始当初の想定では1平方キロメートル当たり5,000人が我々の出店余地の目安ではないかと考えていました。

ただ、我々のサービスがどの範囲まで通用するかは未知数であるため、当初からそれを大きく下回る過疎地域での出店を行い、軒並み成功しています。

例えば、1平方キロメートル当たり48人など、当初想定した100分の1の人口の過疎地域エリアで成功を収めることができました。コンビニエンスストアでも、なかなか出店が難しい地域においても成功を収めています。

このようなホワイトスペースにおいて、当社のビジネスは十分に実現可能だと考えています。これまで出店が進んでいなかったエリアも多く存在するため、今期はホワイトスペースにおける出店用途を拡大していきたいと考えています。

チョコザップの「健康日本21」運動習慣者割合 目標達成への挑戦

女性専用「チョコザップ」の最大300店舗展開を決定しました。厚生労働省が定める「健康日本21(第三次)」では、運動習慣を40パーセントまで引き上げることを目指していますが、現状の全世代平均は30パーセントとなっています。

さらに若年層である20代から40代の女性の運動習慣者割合は、16.4パーセントにとどまっています。これは非常に深刻な問題で、国家的な課題にもなっています。

解決策としては、スライド右側に記載しているように、国も「自然に健康になれる環境づくり」というかたちで説明しています。個人の努力や意志に依存する従来の方法から、無意識に溶け込むアプローチへの転換を掲げています。

これは、厚生労働省が目指す方向性でもあり、まさに我々が目指しているものです。運動を生活とシームレスにつなげ、健康は特別なものではないという考えを実現しようと、私たちは強い共通認識を持っています。

特に、若年層の女性を中心に、運動を気軽に楽しく、安心して利用できる環境の整備を目指しています。都心部でテスト展開を実施し、非常に強い手応えを実感できました。これを踏まえ、大幅な展開を決定したところです。

市場拡張の構造デザイン――未開拓領域を3つの戦略で全方位から攻略

既存店のお客さまにさらに喜んでいただくことを目的に、すべての店舗で既存店のリニューアルを軸とし、お客さまにご満足いただける環境を整えていきます。

それを通じて、未開拓市場を一気に拡大し、マシンやサービス、空間を全面的に刷新して、既存のジム利用層から運動無関心層まで対象を広げていきます。第1弾としては、ジムの初級者から中級者を対象に拡大を図りました。それから、女性専用の店舗を大きく展開していきます。

非運動習慣層へのアプローチについては現在も検証中ですが、そうした層に向けても新たな環境作りを進めていきます。このように、当社は社を挙げてお客さまに喜んでいただける、運動の習慣化が可能な環境を整えるべく、大きな投資を行っていきます。

既存店、全店舗リニューアル

全店舗リニューアルが始動します。全国すべての店舗において、マシン、サービス、空間を大幅に強化していきます。既存店舗比でマシンを30パーセント拡充し、全体で2万台規模の店舗マシンとサービスの拡充を進めていきます。

既存店舗の1,900店舗に加え、新店舗の800店舗でも新しいサービスやマシンの大幅な強化を行います。これにより、お客さまに喜んでいただき、全店舗リニューアルによってすべての人にとって快適で続けやすいジム体験を実現していきます。

次世代のラインナップでマシン・サービス大幅拡充

このようなかたちで、全店舗リニューアルに合わせ最新鋭マシンを全国展開していきます。次世代のラインナップが揃い、店舗が進化し、もっと心地よく、もっと質の高い体験をみなさまに体験いただきます。

チョコザップ第2章の幕開け

全方位戦略を段階的に始動するにあたり、全店舗のリニューアルを通じて、女性、中級者、非運動者の開拓を加速し、フィットネス参加率20パーセントを目指して、潜在的なマーケットを大きく拡大していきます。

日本最大の「健康の社会インフラ」へ

結論として、8,000店舗展開とフィットネス参加率20パーセントを確実な未来とすることを目指します。また、日本最大の健康インフラを完成させるため、無人運営エコシステムを実現していきます。

DXからAXへ。AI×IoT×アプリが融合するchocoZAPの新フェーズ

その中で、ソフトウェア、ハードウェア、データ基盤、AIをすべて自社で保有し、1,943店舗の無人運営という独自環境で「DXからAXへ」を展開していきます。

AXで実現する次世代店舗

無人店舗で収益性を実現しているのは、単純にコスト削減だけに依存しているのではありません。AI・IoT・アプリのデータを統合することで、無人店舗でも高品質な顧客体験を提供すべく、3年から4年をかけて店舗の改善に取り組んできました。

店舗内のあらゆる機器やハードウェアも含めて、ソフトウェアの開発を自社で内製化し、さまざまなシステムを自社開発してきました。

例として、スマート空調システムなどがあります。煙探知システムや高性能AIカメラシステムの自社開発を通じて、このような技術がお客さま一人ひとりのIDと結び付き、入退館の記録をはじめとしたさまざまなデータをスコアリングしています。

店舗がきれい、汚いといった定性的な話ではなく、清掃が実施された後の店舗の状況をIDごとに記録し、退館後に高性能カメラで解像度を高めて確認し、通常では見えない埃一つひとつまで解析してスコアリングしています。

これにより、店舗の状態やお客さまの状況をさまざまな指標でスコアリングし、アラートを発信するなど、正確かつ最適な検知や制御を行っています。AI店長がこれらを検知し、制御とマネジメントを遂行することで、店舗運営の質を高めています。

また、多様な在庫データをもとに「今これが切れている」などを検知し、それに基づいて店舗の自動化を進める仕組みが改良されています。これにより、人が不在でも現状を正しく把握し、最適で快適な環境を維持できるように開発を進めてきました。

さらに、店舗の機能性向上に加え、運動履歴や達成状況、行動データ、体組成データなど、お客さま一人ひとりの情報を統合し、AIトレーナーを活用して個別最適化されたトレーニングや生活習慣の提案を実現しています。

これらを通じて、お客さまの動機づけを行いながら、生産性や効率を向上させることを目指しています。

AI×人で顧客体験と継続率の優位性

「チョコザップ」のハイブリッドモデルを通じて、従来の高コストで属人的なジムから、高効率で高生産性を実現する仕組みを提供しています。

チョコザップ成長戦略サマリー

「チョコザップ第2章」のロードマップとして、150億円規模の成長投資を原動力に、全店リニューアルを進めマーケットの拡大とAXによる自律型店舗の両輪でフィットネス参加率20パーセントの壁を打ち破っていきます。さまざまな投資を行い、次の成長につなげていく方針です。

チョコザップの成長戦略

「チョコザップ」の成長戦略についてです。1年半の準備期間を経て、収益基盤と無人運営のエコシステムを確立しました。すべての準備は整いました。私たちの次なる使命は、単なるジムの拡大ではありません。

日本や世界の社会的な課題に、民間事業者として立ち向かうことです。無意識に溶け込むアプローチで、日本中の毎日に、運動のある日常を創り出します。そして、「チョコザップ」は日本の未来を支える「社会インフラ」になります。

「チョコザップ」の第2章、新たな挑戦が始まります。

株主還元3本柱

株主還元についてご説明します。これまで成長が期待される「チョコザップ」を中心に、積極的な投資を行ってきました。堅実な収益の実現に加え、無借金経営を前期末に達成することができました。これに伴い、今後は株主のみなさまへの還元にも積極的に取り組む考えです。

過去最高益への挑戦とともに、株主還元をより高いステージへ引き上げるべく、株主還元の3本柱を掲げています。

1本目として、8期ぶりの復配を完遂します。強固な営業キャッシュフローを基盤に、1株当たり0.67円の配当方針を堅持します。

2本目は、自己株式の取得です。上限26億円の自己株式取得枠を設定し、中長期的な企業価値の向上に向けて取り組みます。

3本目は、株主優待です。「チョコザップ」を含む3つの優待を拡充していきます。

配当予想と今期方針

8期ぶりの増配を予定どおり実施します。1株当たり配当金は0.67円、配当性向は27.7パーセントで、配当を実施します。

自己株式取得

現在の我々のポテンシャルを考慮すると、株価は割安な水準にあると認識しています。こうした状況の中で、自社株買いを実施し、資本効率の向上と株主還元の加速を図っていきます。

自己株式の取得枠を設定し、持続的な成長投資と並行して資本効率を最適化することを目的に、株式の取得価格の総額として最大26億円を設定しています。

株主優待

株主優待をいよいよ開始します。2026年3月末を権利確定日とし、毎年みなさまに喜んでいただける、選べる、通える、驚きの還元力の株主優待を実現していきます。このようなかたちで、みなさまにご満足いただけるチョコザップ優待を提供します。

お得なチョコザップ優待

株主さまは、優待を利用することで「チョコザップ」に半額で通うことができます。

チョコザップ優待の申込について

スリーステップで申し込みが完了できるようになり、スムーズになりました。

株主還元をさらに充実させ、皆様にお届け!

株主還元をさらに充実させていく方針です。今期の株主優待もぜひ楽しみにお待ちください。

まとめ

再成長フェーズへの完全移行を証明します。3年間にわたり、事業が本当に黒字化するのか、また先行投資がいつ回収できるのかなど、さまざまなかたちで課題に直面しました。これは前例のない事業であり、また前例のないスピードで出店と拡大を進めてきたためです。

出店のスピードはギネス記録に載るほどで、株主さまにはご心配をおかけしたことと思います。お待ちいただいた株主さまに対してしっかりと収益を上げ、その成果を証明できたことで、やっとスタートラインに立てたと考えています。

営業利益は111億円を達成し、前期比6倍という結果となりました。この実績によって証明された持続可能な筋肉質な経営基盤を礎に、過去最高益の更新を目指し、その先の異次元の成長へと進んでいきます。

「チョコザップ第2章」の社会インフラ化へ突入し、「運動をもっと自由に。健康をもっと身近に。そんなあたりまえを日本から世界へ」を届けるために邁進していきたいと考えています。

質疑応答:東証上場進展に関する現状と見通し

司会者:「プライム市場への上場準備について、現在の進捗状況をお聞かせください」というご質問です。

瀬戸:東証上場に関しては、確実に着実に進展しているとご理解いただければと思います。まず重要な点として挙げられるのは、財務内容です。状況や収益性、財務内容、そしてタイミングなどが重要です。

特に投資の段階においては、赤字の投資段階で上場するのは適切ではありませんでしたし、財務内容や株価水準についても課題がありました。

そのような中で、現在は収益が出ている状況です。実質無借金経営を実現しているタイミングを迎えており、これらが実現可能な状況に1つずつ前進しているとご理解いただければと思います。今後も着実に進めていきたいと考えていますので、引き続きよろしくお願いします。

質疑応答:自己資本比率と収益性の確保について

司会者:「東証上場を見据えた財務戦略について、経営として目標とする自己資本比率の水準はどの程度でしょうか? 足元の業績改善を背景とした、金融機関の金利引き下げ交渉の進捗を教えてください。また、想定する株主資本コストとそれを上回るために必要な利益水準の目安をお聞かせください」というご質問です。

瀬戸:自己資本比率について、当社では約40パーセントを維持してきました。ただし、自己資本比率については中身が重要だと考えています。具体的には、借入が短期か長期かなど、さまざまな経営指標があります。

そのため、一概に何パーセントが良いとは言えず、貸借対照表の中身が重要になります。具体的にご説明しないと、誤解を与える可能性があるとも考えています。

ただ、現在は無借金の状態で、資本比率も約40パーセントを維持しており、流動比率などの安全性基準も十分に満たしています。そのため、安全性については十分な水準に達していると考えています。

金融機関との調達条件の交渉については、業績が向上していることから、着実に条件面が改善していくものと見込んでいます。

期待リターンとして、当社の資本コストに対する目標利益率についてお伝えすると、「チョコザップ」はすでに営業利益が20パーセントを超えており、グループ全体としても最低10パーセントの利益水準を目指しています。

そのため、収益性をしっかりと確保することが非常に重要なポイントとなります。今後も、一つひとつの事業を着実に成長させていきたいと考えています。

質疑応答:RIZAPグループの子会社状況について

司会者:「関連子会社の状況について、今後の見通しも含めて見解をお聞かせください」というご質問です。

瀬戸:現在、RIZAPグループ内の各主要企業は、スライドに記載されているもの、記載されていないものを含めて、大きく収益性が改善しています。各社の利益の成長はもちろん重要ですが、我々はシナジーの最大化を目指しています。

その中で、収益性が基準に満たない、または大きなシナジーが見込めない企業については、売却なども含めた再編成の可能性を検討しています。

質疑応答:RIZAP建設の強みとチョコザップ店舗出店への活用について

司会者:「4月に事業説明があったRIZAP建設についておうかがいします。RIZAP基幹事業とのシナジーを踏まえた上で、今期の業績見込みおよび人材育成、リスキリング計画の見通しをお聞かせください」というご質問です。

瀬戸:「チョコザップ」の店舗出店において、いかに早く、安く、適正品質で出店するかというノウハウや、圧倒的な工事キャパシティをこれまで蓄積してきました。そのノウハウが貯まる中で、当社は海外からの直接貿易を行い、資材を大規模かつ計画的に直接仕入れる体制を構築しています。

また、建設業界における二次請けや三次請けといった多重下請け構造に対し、当社は職人や専門の施工会社と直接連携することで施工を実現しています。

こうした強みを活かして、「チョコザップ」の店舗出店にもさらに反映させていきます。現在、多くの引き合いをいただいており、それを踏まえたリソースシフトとリスキリングにすでに着手しています。

これらを通じて、本事業がしっかりと収益に貢献できるよう、進めていきます。今回の予算では大きく見込んでいませんが、今期は一定の足場固めの時期としつつも、将来的には成長の原動力となる事業であると考えています。

質疑応答:「チョコザップ」の広告費削減と集客戦略について

司会者:「『チョコザップ』の顧客獲得コストやLTVについておうかがいします。現在、『チョコザップ』は広告予算を効率化しているとのことですが、広告投資を止めた場合、会員数の増減にどのような影響があると見込んでいますか?」というご質問です。

瀬戸:広告投資を止めた場合というお話の前に、この2年間で広告宣伝費を抑制しており、当初の半減どころではない水準になっています。3年前と比べると、さらに削減している状況です。

広告宣伝は営業マンと同じで、集客効果があるため、広告宣伝を抑制することで、1店舗当たりの会員数が減少するのはやむを得ないと考えています。

ただ、それを上回る広告宣伝の効率や削減効果が収益にプラスの影響を与えているため、総合的に見れば、一定期間における会員数や売上の減少は想定内と捉えています。

広告宣伝が一定のマス広告などに及ぶ段階では、追加投資がそれほどかからないため、ほぼ固定費に近い位置づけとして捉えています。

ただし、店舗が増えることでその比率は下がってくるため、今後は広告宣伝を増やすというより、適正な水準で集客効率を上げることに注力していきたいと考えています。

質疑応答:「チョコザップ」の他社協業と出店計画について

司会者:「『チョコザップ』に入会したくても、未だに生活圏内に店舗がありません。グループ内外を問わず、コンビニやホームセンター等の多店舗展開している事業者と連携し、店舗の一角に『チョコザップ』を併設するなどして、店舗数を拡大する考えはございますか?」というご質問です。

瀬戸:これまで当社は、主に都心部を中心に出店を行い、自社で店舗を確保して出店するのが通常でした。ただ、オープンして3年間は、ショッピングモールや遊休不動産をお持ちの方々から「利用してほしい」というお誘いを多くいただいている状況がありました。

今期については、そのようなショッピングモールや地方店舗への出店余地が大きくあります。また、フランチャイジーとの連携により、遊休不動産を活用することも可能です。

そのような方々や企業と連携しながら、ホワイトスペース、つまりみなさまの町に「チョコザップ」が進出するかたちを目指し、今期と来期にかけて日本全国に出店していきます。今しばらくお待ちいただければと思います。

質疑応答:「チョコザップ」の海外展開について

司会者:「今年3月にオープンしたシンガポール、6月にオープン予定のマレーシアを皮切りに、東南アジア圏にも進出を推進していくとのことでした。海外展開における課題やリスクについて、どのようにお考えですか?」というご質問です。

瀬戸:日本と海外では勝手が違う点が多く、物件の確保や法規制、文化など、さまざまなものが異なっています。ただ、現在テストを行っており、それらを乗り越えることができると考えています。

ローカライズすべき点は適切に対応しますが、「チョコザップ」という新しいフィットネスのかたちが、多くの国の人々に受け入れられていると感じています。もちろん、リスクや適応が必要な点もたくさんありますが、乗り越えられる範囲であると判断し、可能性を感じています。

質疑応答:「チョコザップ」の収益確保とグローバル展開について

司会者:「今期の目標やビジョンについて、ぜひ瀬戸社長のご自身の言葉でおうかがいできますでしょうか?」というご質問です。

瀬戸:今期について、これまで大きな投資を行ってきましたので、これからは収益の確保はもちろんのこと、さらなる成長を目指して、みなさまに日本を超えて世界に「チョコザップ」の存在感を示していきたいと考えています。

さまざまな女性専用店舗やホワイトスペースへの出店、海外への出店を1年かけて進めてきました。もちろん、はじめからうまくいったわけではありませんでしたが、さまざまな改善を通して、私たちは確かな手応えを感じています。

本日発表したそれぞれの内容についても、「チョコザップ」がスタートした時に感じた、またはそれ以上の手応えを感じています。我々はこれからもチャレンジを続けていきますが、今回はしっかりとスタートラインに立ったという認識です。

みなさまに応援いただきながら、収益を確保し、新たなチャレンジを通じて社会の課題に応えていきたいと考えています。引き続き、ご支援のほどよろしくお願いします。

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