■西部ガスホールディングス<9536>の中長期の成長戦略
1. グループの価値創造体系
長期ビジョン「西部ガスグループビジョン2030」の方針である「人を、街を、社会をつなぎ、未来をつくる。」に基づき、3つの戦略として、(1) 地域のカーボンニュートラルの実現、(2) サステナブルな暮らしや地域社会を支える価値の共創、(3) 未来志向で価値創造の基盤を強化を掲げている。中期経営計画では、グループの強みや財産である「地域に根差した顧客基盤」「安全を支え・信頼に応える人財と組織」「サステナブルなインフラ網」をインプット資本として、同ビジョンの実現に向けて注力する中期的な取り組みをまとめている。また、「サステナビリティ経営の推進」においては、社会の持続可能性の実現と企業の長期にわたる価値創造に向けて最優先で取り組む課題(マテリアリティ)として、(1) 地域のカーボンニュートラル、(2) 地域の安全・安心とレジリエンス、(3) サステナブルで活力あふれる地域社会、(4) サステナブルなバリューチェーン、(5) 地域の社会課題解決とコミュニティの発展、(6) 価値を生み出し続ける人と風土、(7) 信頼され続ける組織の7つを設定している。
2. 西部ガスグループビジョン2030
2021年11月に公表した「西部ガスグループビジョン2030」は、グループを取り巻く環境変化やカーボンニュートラルに向けた世界的な潮流、並びに2030年に迎える創立100周年を見据え、同社グループが将来にわたって地域社会の発展に貢献し、顧客に選ばれ続けるために実現したい「ありたい姿」を示したもので、「ありたい姿」として「つながりをチカラに未来を変える価値の創造に挑み、持続可能で豊かな社会の実現をリードする」を掲げている。
同社グループではその実現に向けて「地域のカーボンニュートラルの実現」「サステナブルな暮らしや地域社会を支える価値の共創」「未来志向で価値創造の基盤を強化」を推進している。2031年3月期の財務目標(連結)を、売上高2,500億円、経常利益150億円として、カーボンニュートラルの実現に向けた目標を、CO2排出削減貢献量150万トン、再エネ電源取扱量20万kW、ガスのカーボンニュートラル化率5%以上としている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 古川 聖治)
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