サウジアラビアはイエメンの親イラン武装組織フーシ派による度重なる攻撃を受け、10日予防措置として主要の東西パイプラインの操業を停止した事を受け、原油価格が再び100ドル台に達した。NY原油先物は14日、一時104.68ドルまで上昇し105ドルを試す展開となった。APが関係筋の話として、サウジアラビアの東西パイプラインの復興には3-5週間要する可能性、または、6週間以上要する可能性が報じられており、高インフレの長期化懸念が高まった。
先週発表された最新の消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)でインフレ加速の兆候が示され、短期金融市場では9月連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ確率が90%以上織り込まれた。連邦準備制度理事会(FRB)のウォーシュ議長がジャクソンホールでの年次会合でインフレ対処の必要性を強調するタカ派的な発言をしたことも利上げ観測を後押しするきっかけとなった。
「強い経済を持つ米国の金利は世界で最も低くなるべき」と、利下げの必要性を主張しているトランプ大統領の支持を得たウォーシュ議長が果たして利上げを決定するかどうかに注目が集まる。議長が発足させた作業部会も年内作業中となっている。トランプ大統領は、「全国の物価上昇は、バイデン前大統領、政権に起因するもので、トランプ政権によるものではないということを国民が理解している事を期待する」「バイデン政権下の原油価格は現在の水準を上回る」「我々はイランが核兵器を持つ事を防衛している。一時的に原油価格は上昇もイランとの軍事紛争が終われば急速に下落。イランとの軍事紛争は長引かない」と、説明した。
シティグループ、ゴールドマンサックス、JPモルガン・チェース銀は、8月CPIの結果が利上げを正当化すると、9月FOMCで利上げ予想に転じた。ゴールドマンサックスのストラテジストは年末の10年債利回りは4.75%予想。TD銀も4.25%から4.75%に引き上げた。ゴールドマンサックスのチーフエコノミストは据え置きを予想していた。JPモルガンチェースは、コアPCEが年初から3%上回ったままで目標値2%に向けた進展が見られないとし、9月と、12月にそれぞれ利上げに踏み切ると見ている。7月時点では、9月の利上げ潜在的な可能性を含む、12月の利上げのみだった。シティグループは労働市場の鈍化で、年内の利下げを予想していたが、9月の利上げ予想に転じた。
ベッセント米財務長官が長期国債買戻し拡大プログラム発表受け、一時金利先高観が後退し、重要な節目200日移動平均水準を割り込んだドル指数は再び節目を上抜けし中期的なドル上昇基調に戻る可能性を示唆した。
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