長期金利上昇の要因前期
ではここ数年の長期金利上昇は何が原因となったのでしょうか。大局的に見ると、世界で見られた長期金利の60年周期(30年上昇、30年低下)の転換点にありました。1990年をピークに、その後長期金利は30年間傾向的に低下し、2020年にサイクルのボトムを見ています。その後は周期的に上昇しやすい局面にありました。そこへ世界規模のコロナ対策がインフレ環境を一変しました。
22年から欧米でインフレが急伸、欧米の中央銀行も急ピッチで政策金利の引き上げに出ました。それでもコロナ禍を経験したこともあり、引き締めのタイミングがやや遅れ、その分インフレ抑制が遅れ、長期金利が急騰しました。22年にはロシアがウクライナに侵攻し、エネルギーの不安がインフレ懸念を煽った面もありました。
後半以降の上昇要因
長期金利は今年になって新たな上昇局面に入っていますが、ここにはまた新たな金利上昇要因が加わりました。米国のトランプ大統領は今年1月にベネズエラに軍事侵攻し、産油国ベネズエラへの攻撃が原油市場の不安を高めました。そして続く2月にはイランへの攻撃を開始し、原油価格が一気に高騰しました。
折しも、米国のみならず、先進国ではAI関連投資が急増、特にデータセンター建設が大規模な設備投資をもたらし、需要を高めるとともに資金需要も増えて金利押し上げ要因になりましたーーー
『
マンさんの経済あらかると
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』(2026年8月31日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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金融・為替市場で40年近いエコノミスト経歴を持つ著者が、日々経済問題と取り組んでいる方々のために、ホットな話題を「あらかると」の形でとりあげます。新聞やTVが取り上げない裏話にもご期待ください。






