「株価が価値を下回った時に購入する」が大原則
ただし、どうか勘違いして欲しくないのは、ただ単に株価が大きく下がればいいというわけではないということです。本当に価値がない企業だったり、起きた出来事が致命的なダメージを与えることも少なからずあります。その違いを見極めることがバリュー株投資に求められることであり、私が皆さんにお届けできる価値だと考えています。
企業の価値を見極めることは、株を買うタイミングや価格を決めることにもなります。「落ちるナイフは掴むな」とか、「上昇基調になるまで待て」というようなことを言っている文献もありますが、それではいつ上昇トレンドになるかわかったものではありません。
バリュー株投資では株価の動きとは関係なく、株価が企業の価値を下回った時に購入することに尽きます。大底で買えるわけではありませんが、チャートを見たとしてもそれは同じです。株価が価値を下回った時に買うことを徹底していれば、得られるはずだったチャンスを逃すことはありませんし、些細な株価の動きに惑わされることもありません。
「嫌われ者への投資」は周りとは違う道を行くので、最初はむず痒いものです。それでも勇気を持って投資すれば、何となく投資する場合と比較してより確実なリターンが得られるでしょう。私はその勇気を与えたいと考えています。
つばめ投資顧問は相場変動に左右されない「バリュー株投資」を提唱しています。バリュー株投資についてはこちらのページをご覧ください。記事に関する質問も受け付けています。
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『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2016年10月11日号)より
※太字はMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。